仁科神社

大町市社館之内(平成18年10月15日)

 この神社は大糸線・信濃大町駅の南南東約1.2km、館之内地区の51号線から旧道に入り、市営住宅前バス停近くに鎮座しています。地区名の館之内は、信濃の名族・仁科氏の初期の居城が有った事に由来しているのでしょう。こちらよりはずっと有名な同名社(御祭神・仁科盛遠公)が大町市平字森の木崎湖南の森城本丸跡に鎮座していますが、そちらは仁科家最後の当主・仁科盛信公の居城でした。
 ここはこの地域の他の神社と随分建物の造りが違います。入口に鳥居はなく、明るくすっきりした境内には拝殿か神楽殿か区別のつきにくい建物が建ち、そのすぐ後に本殿が建っていました。その本殿裏にひっそりと祀られているのが、「仁科一族鎮霊之處」の碑の建つ、壊れた積塔が乗る塚です。戦国時代、謙信、信玄の二大勢力に翻弄され、非業の最期を遂げた、名門・仁科家一族の霊を弔うために建立された神社なのです。

神社遠景 境内の様子
建物は拝殿?神楽殿?
本殿と覆い屋 本殿前にいたウサギさん…
仁科氏は何か兎に関係有り?
「仁科一族鎮霊之處」の碑と、塚の上には壊れた積塔