春日神社

長野市鬼無里日影6819(平成19年9月23日)

 この神社は国道406号線の西京と東京口バス停の中間に鎮座しています。石段を上がり両部鳥居を潜るとすぐに神楽殿が建っています。この社ではこの神楽殿を含み、拝殿、本殿鞘堂等全ての建物が茅葺きの上に銅板が張ってあり(致し方ないことだとは思いますが)往時の茅葺きの重厚な姿を想像すると、もっと早く参拝すれば素晴らしい社殿建築物が見られたのに…残念…という思いが残りました。

 御祭神:天児屋根命
 例祭日:5月26日、8月26日
 由緒:旧村社、西京集落の産土神で、白鳳時代(645〜710)天武天皇が遷都を計画し、白鳳13年(685)に三野王、小錦下釆女臣筑羅等を信濃に遣わしました。鬼無里に赴いた一行は、裾花川畔に使者館を設けて東京(ひがしきょう)と定め、加茂神社を勧請し、馬繋ぎ場所に三の字を刻んだ大石を置き、対岸を西京(にしきょう)と定め、ここには春日神社を祀りました。さらに鬼門の守護神として日影に猿田彦命を祭神とする白髯神社を鎮座したという伝承が語り継がれています。
 本殿は市指定有形文化財となっており、寛政2年(1790)に再建され、拝殿は明治24年(1891)に再度建て替えられました。神楽殿は明治12年(1879)に建立されています。

神社入口
拝殿
拝殿内の様子

本殿 本殿鞘堂
三日月不動尊、二十三夜塔 神楽殿
神社前の裾花川の様子