湯福(ゆぶく)神社

長野市箱清水3-1-2 (令和3年8月5日)

東経138度11分17.11秒、北緯36度39分36.18秒に鎮座。

この神社は、長野駅の北3km程の辺り、箱清水の街中に鎮座しております。

御祭神 建御名方命・荒御魂

由緒
当社の鎮座は往古のことで詳らかではない。ただ、日本書紀に持統天皇5年(691)に風鎮祭の神として、奈良の龍田大神・信濃諏訪の大神・当地(水内郡と呼ばれていた)の水内大神の三社を勅祭としたと記録があり、古くよりこの水内平野一帯の氏神として崇敬されていたことがわかる。
御祭神の建御名方命は、大国主命の御子神で信濃国の国土開発に当たられた。特に当社は大神の荒御魂(積極的・活動的な魂)をまつり、力強い神の働きを持つ。
「湯福」の社名は、風の吹く形容から『息吹(イフキ)の神』の御名が『イフクの神』・『ユブクの神』と変わってきたもので、「井福大明神」とも称され、川中島の戦いの折りに越後勢に持ち去られた「井福大明神」名の鰐口が新潟県の佐渡ヶ島に現存している。
風と水の守護神と仰がれ五穀豊穣・生業繁栄を祈り、豊かな生活の根元を司る神である。古来より善光寺の氏神・鎮守の神として、また戸隠神社の守護神三社の一つと称される。現在に至るまで例大祭には善光寺よりの参拝を受ける。境内の拝殿左手前には、善光寺開祖本田善光卿の廟とされる磐境が祀られている。
例大祭は10月10日である。特殊神事の「湯立て神事」が行われる。聖なる熱湯で不浄を清め去り、明日への清浄発展を祈る神事である。同日荒御魂の御名をもって「境内相撲」が催される。
参道両脇の大欅は旧文部省指定で樹齢は一千有余年を越える。現在は長野市文化財に指定されている。尚、氏子は市内15ヶ町である。
境内由緒書き より。

神社入口と一の鳥居

入口左右の狛犬。拡大写真はこちら。

(年代不明)

二の鳥居

境内

拝殿

拝殿内部

本殿


善光廟

御神木の大欅

アマビエ様