筑摩(つかま)神社

松本市筑摩2(平成17年5月15日)

この神社はかっては国府八幡ともいわれ、これは信濃の国府がこの地にあったことを伝えるもので、松本の歴代藩主から武神としてあがめられ、信仰を集めていました。また一般の人々からは水の神、農耕の神としての信仰が篤く、古くから雨乞いの神事が行われてきました。市内から県道63号線で薄川を渡ると正面に大きな森が見え、この森が筑摩神社の社叢で松や欅を中心とした大きな鎮守の杜を形成しています。本殿は旧国宝で現重要文化財、拝殿は県宝、銅鐘は市重要文化財となっています。御祭神は中央・誉田別命、左が気長足姫命、右が多紀理姫命・狭依姫命・多岐津姫命の海神三社です。

(昭和5年11月3日建立)

入り口すぐ傍に残っている両部鳥居の礎石

表参道

松本によくいたライオン顔の狛犬ですが、ここのは特に大きく参道を通る者を見守っている感じがします。

参道の赤い両部鳥居

欅の見事な枝ぶりのご神木

雨に濡れ渋さが一層増した神門

松本では貴重な柿葺の拝殿。
桃山時代の再建で県宝となっています。

桧皮葺の三間社流造の屋根を持つ優雅な本殿。
重要文化財指定で室町建築の様式がよく分かります。

本殿前に鎮座していた隋神さん

      絵馬殿
この中には市の重要文化財に指定
されている伎楽面や絵馬などが
収納されているのでしょうか。

市重要文化財となっている
永正11年鋳造の銅鐘。

境内奥左側に鎮座している摂社。

文化財の説明と狛犬の拡大写真はこちらで