金山宮

小諸市平原(平成18年9月3日)

 この神社は国道18号線・平原上宿信号角に鎮座しています。やっと狛犬を見つけましたが、戦時中のしょうわ狛犬で、とても厳つい感じがしました。この地域では、狛犬奉納の習慣は有ったようですが、殆どが既製品のしょうわ狛犬に変えられているようで、地域性のある狛犬は殆ど見つかりませんでした。
 この神社は不思議な神社で、地図と拝殿の表の額には「金山宮」、拝殿内の額には「平原神社」と有りました。普通は固有の神様を祀り、例えば「金山宮」等と社名がついていたのを、明治期以降、近隣のたくさんの合祀社、境内社を受け入れて、地域名に改称する例が多いのですが、ここでは地域名の額が拝殿内にしまわれ、「金山宮」という固有の御祭神が決まっている社名が表に出ています。色々な可能性を考えたのですが、やはり、明治期に無理矢理近隣の神社を合祀させられたのが、戦後各地域の産土神としてそれぞれの地に返還し、遷座し直したので、又社名を旧来のものに戻したのではないか?という結論に達しました。その辺の経緯をご存じの方がいらしたら、お知らせ下さい。

神社遠景 神社入口
昭和17年生まれの狛犬
(昭和17年12月8日建立)
境内入口 境内の様子
拝殿 拝殿の額「金山宮」
拝殿内の額「平原神社」 拝殿内の様子、本殿正面
本殿覆い屋 末社
板碑