大宮五十鈴神社

駒ヶ根市赤穂2827(平成23年4月30日)

東経137度55分45.78秒、北緯35度43分55.73秒に鎮座。

 この神社は駒ヶ根駅の西約1kmに鎮座しています。遠くから杉の木が主体の大きな鎮守の杜が見え、入口には常夜灯のような大きな燈籠と、鳥居が立っています。道路と平行に造られた参道は奥の神池付近から右に90度曲がり、手水舎を経て50m程進むと左手の石垣中央に上の境内へと上がる石段が造られています。二の鳥居を潜ると、横に広々とした境内が有り、中央に千鳥破風唐破風付き入母屋造りの豪華な拝殿、後ろの板塀内に立派な狛犬が護る本殿が建立されています。又、杜の中には弓道場が造られ、境内右手には神楽殿と思しき建物が配されています。
 明治40年〜41年に明治政府の「神社合祀政策」により、旧上穂村にあった上穂八社が合祀され創建された神社だそうですが、清々しく落ち着いた佇まいの素敵な神社でした。

 主祭神:熱田大神、天照皇大神、建御名方命、「上穂8社」の御祭神:伊弉冉大神、菊理姫大神、天之児屋根大神、誉田別大神、大鷦鷯大神、猿田彦大神、迦具土大神、大山咋大神、大国主大神、豊受姫大神
 祭礼日:例祭・9月23日・24日(宵祭(23日)に行う「三国花火」が有名)
 境内社:元白山社境内稲荷社、津嶋社、金刀比羅社、山神社、秋葉社、諏訪社、稲荷社、三島社八彦社合殿、松尾社、伊雑社・御鍬様・地主社合殿、天神社、青麻社
 由緒:五十鈴神社はおよそ今から千六百年前応仁天皇39年御食津彦の子瑞武彦が熱田大神の分霊を迎えて斎き祀り、更に同じく42年4月伊勢の五十鈴の宮より天照皇大神を、更に諏訪より建御名方命を、この三柱の神を主神としてお祀りせられたといわれ、明治になって40年〜41年に旧上穂村にあった上穂八社(白山社・春日社・山王社・八剣社・白髭社・伊勢宮・八幡社・五十鈴社)全部を五十鈴社に合祀し大宮五十鈴神社と改められた。
(境内「大宮五十鈴神社の由来」より)

 大宮五十鈴神社は、明治40年41年(1908年)に、当時の「神社合祀政策」により通称「上穂八社」といわれる旧上穂村の郷々に鎮座していました「伊鈴社」「伊勢宮」「春日社」「白髭社」「白山社」「八幡社」「八剱社」「山王社」が「伊鈴社」の地に合祀され、現在の「大宮五十鈴神社」となりました。
 「大宮五十鈴神社」の先駆けといえます「伊鈴社」は応神天皇39年(308年)に旧赤穂村を二分する「大御食神社(美女が森)」を祀られた赤須彦(御食津彦)の子孫の瑞武彦が熱田の大神の御分霊をお迎えして創祀応神天皇42年に伊勢の五十鈴の宮より天照大神諏訪の宮より建御名方大神をお迎えしたとあります。
 御祭神は、「熱田(あつた)大神」、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、「建御名方(たけみなかた)大神」
 この3柱(神様の数え方)の神様を主祭神とし、合祀された「上穂8社」それぞれにお祀りされていた神様、「伊弉冉(いざなみ)大神」「菊理姫(くくりひめ)大神」、「天之児屋根(あめのこやね)大神」、「誉田別(ほむだわけ)大神」「大鷦鷯(おおさざき)大神」、「猿田彦(さるたひこ)大神」「迦具土(かぐつち)大神」、「大山咋(おおやまくい)大神」「大国主(おおくにぬし)大神」、「豊受姫(とようけひめ)大神」の13柱。
 神社が合祀されたことにより氏子区域は上穂町区・北割一区・北割二区・中割区・南割区この5区の皆様により維持・運営されております。
 例祭は9月23日(秋分の日)が宵祭「弓道大会」「獅子練り」「浦安の舞」「大三国一煙火」が賑やかに行われます。
平成17年には拝殿が新しくなり平成20年(2008年)には創立1700年(創立が応神天皇39年…308年)合祀100年(合祀が明治天皇41年…1908年)を記念する祭典が行われました。
(「大宮五十鈴神社公式サイト」より)

社頭

神社入り口に立つ一の鳥居
神社入り口にいる岡崎現代型狛犬
参道入口
参道突き当たりに有る神池
手水舎
神池に突き当たると、参道は右に曲がります
長い参道の様子
突き当たりは社務所で、左側の石垣中央付近に上の境内への入口があります。
上の境内入口
上の境内入口前にいる大正8年生まれの狛犬
二頭身に見える大きな顔で、特に子連れの吽は石の塊のように見えます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(堀永作 大正8年(1919)建立)
上の境内入口に立つ二の鳥居
上の境内の様子
千鳥破風唐破風付き入母屋造りの豪華な拝殿
板塀内に建立されている本殿
本殿縁にいる神殿狛犬
建立年代は有りませんが、かなり古い物のように見えます。吽には大きな角があり、耳の形や鬣に顕著な差が見られます。古武士のような威厳に満ちた顔つきで、尚かつ体表の滑らかさから力強さの中にも優雅な感じも受けます。シンプルな中にも造りが丁寧な、非常に良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
末社殿
左から、元白山社境内稲荷社、津嶋社、金刀比羅社、山神社、秋葉社、諏訪社、
稲荷社、三島社八彦社合殿、松尾社、伊雑社・御鍬様・地主社合殿、天神社、青麻社
神楽殿?
境内左奥の弓道場
杉主体の鎮守の森の様子
「厄」という字を取り除く「厄除祈願」の絵馬
絵馬