水分(みくまり)神社

北佐久郡御代田町塩野142 (平成18年9月3日)

 この神社は厄除観音として知られる真楽寺の境内上に鎮座しています。真楽寺は奈良時代に 聖徳太子の父 ・ 用明天皇が 、 浅間山の噴火を鎮めるために建立したと伝えられる歴史ある古刹です 。
 参道にコスモスの花が咲き、重厚な藁葺き屋根の山門を潜ると、右手には諏訪明神出現の伝説の残る大沼の池、階段を上がると静かな境内に町指定有形文化財の観音堂と三重の塔。その奥の石垣上に水分神社の社殿が建っています。
 生憎この神社の創建などは分かりませんが、「水分」とは水配り(みずくばり)」から「みくばり」、そして「みくまり」へと転訛したもので、水の分配を司どる天水分神、国水分神をお祀りしています。「みくまり」の神は、後世さらに訛り、「みこもり(御子守・身ごもり)」となり、子宝、安産に霊験あらたかな神として信仰を集める事となりました。同名社で名高いのは、延喜式神名帳にも記載のある「大和水分四所」と呼ばれる社(吉野水分神社、宇太水分神社、都祁水分神社、葛木水分神社)が知られています。

真楽寺入口 重厚な藁葺き屋根の真楽寺山門
境内への階段 町指定天然記念物
ご神木・神代杉
神社全景
横広の割拝殿 拝殿の額
本殿正面 本殿側面から




頼朝公の逆さ梅