細野神社

北安曇郡松川村字小ノ口5325ー3(平成18年10月14日)

 この神社は大糸線・細野駅の南約600m、国道147号線に面して鎮座しています。明るく開けた道路脇に社号標と鳥居が建ち、長い参道の奥に鎮守の杜が見えます。その杜の中には大きな神楽殿と、左右片拝殿付きの大きな拝殿が建ち、その額には「八幡神社、諏訪神社」と見えます。江戸時代建造の一間社流造本殿は松川村指定文化財となっており、入口近くには珍しい大黒さんの道祖神も祀られていました。
 旧村社で、松川村細野・東細野・北細野地区の産土神社です。

 御祭神:建御名方命、八坂刀女命、誉田別命
 由緒:創建年代は不詳ですが、明治41年、現在地に鎮座していた諏訪神社と、大仙寺地区の八幡神社が合併し細野神社と改称されました。本殿は寛政9年(1797)の建立で、村内最古の社殿建築物として村文化財の指定を受けています。
 祭礼:元始祭(1月2日)、祈年祭(4月24日)、夏越の大祓式(6月24日)、前夜祭(例祭の前日)、例祭 (9月敬老の日)、新嘗祭(11月24日)、大祓式(12月24日)
例祭時には「お舟」と呼ばれる山車が地区内を曳かれ、最後に西原の有明山社同様、神社で「花きざみ」と称される手作りされた飾りを、参拝者に投げるという習慣があり、いただいた「花きざみ」は各家の玄関に祀られます。

社号標 神社入口
神楽殿 ご神木と境内社
昭和57年生まれのしょうわ狛犬
(昭和57年8月吉日建立)
拝殿 拝殿の額
「八幡神社、諏訪神社」
本殿 拝殿脇にいた「おかめさん」
花が手向けてありますが、その下の首は何?
纏められた末社 珍しい大黒さんの道祖神