會染八幡宮

北安曇郡池田町会染(平成18年10月15日)

 51号線の会染信号から西に入り100m位で右折すると、前方に黒っぽくこんもりとした杜が見えます。それが八幡宮の鎮守の杜で、手前には綺麗な水が流れる農業用水路が造られていました。この用水路が造られたせいかどうかは分かりませんが、神社の正面には参道が無く、脇から入っていく感じでした。こんな素敵な神社なのに、手入れも良くされているのに…と思っていたら、実は地元民は表から参拝する方は殆ど居ず、今では殆どの方が集落から続く裏参道からの参拝をされているようです。境内に入るとすぐ、妻に杉玉が掛けられた大きく立派な神楽殿が建ち、杉で形成された杜の前に社殿が建っています。境内右には彩色された双体道祖神三基や、左側には18社も纏められ整備された境内社が祀られています。
 創建は寛永6年(1629)押野の八幡宮より分祀勧請されたのが始まりだそうで、主祭神は誉田別命です。その他明治期には近隣の小さな神社を沢山合併してあります。9月の最終土・日曜日が例祭で、獅子舞は青年男子が、お囃子の太鼓や笛は男の子達が受け持ち、女子は浦安の舞を神前に奉納しているそうです。地域の青年や子供たちに担当して貰うのは、伝統芸能が絶えないように、小さい内から慣れ親しんで貰い、地域の活性化をはかるためだそうです。

神社遠景 入口の両部鳥居
大きく立派な神楽殿。入口側と境内側から。
境内側の妻には大きな杉玉が掛けられていました。
この辺りもとても水の綺麗なところです。
良質のお酒が造れるでしょうから、酒造会社が有るのも頷けます。
拝殿 拝殿の頭貫には鳩の彫刻。
八幡神のお使いは鳩ですから…。
本殿 境内社、左から
疱瘡神、山神社、戸隠社、三峯神社、
秋葉神社、稲荷社、御嶽社、春日社、
龍生社、菅原社、稲荷社、三社、
三社、三社、鹿島社、香取社、
金山神社、古峯社
境内右脇に祀られていた双体道祖神。
彩色されているものは珍しく、貴族のような装いをしたものや、
海洋族の末裔らしくミロのビーナスのようなシャコ貝に乗ったものもあります。
(其の1) 
(其の2) 
(其の3) 
裏参道脇に祀られている百番供養塔と庚申塔
本殿右脇から続く裏参道。といっても集落からは此方の方が便利で、現在はこちらの参道がメインの様です。入口は桜並木となっており、「春にこの下を通って参拝するのは気持ちが良いですよ。是非春に又いらっしゃい。」とお掃除をしていた氏子の老婦人が教えて下さいました。(左・本殿脇、右・入口)
境内の様子