荒神社
上伊那郡辰野町樋口2404(平成23年4月29日)
東経137度59分39.08秒、北緯35度57分41.21秒に鎮座。
この神社は荒神山(標高764m)南中腹に鎮座しています。嘗てはこの社の社地だったと思われる荒神山公園は、ホテル、博物館、美術館などの施設があるにも関わらず驚く程静かで、鬱蒼とした木々の中にこの社も閑かに鎮座しています。
203号線沿いにある南参道入口からは、庚申塔等の石造物を眺めながら、約200m弱で神社入り口に行き着きます。入口は玉垣が巡らされ、両部鳥居を潜ると神橋が架けられています。ここから約100m、緩やかな坂や階段を上がり、平坦な道に出ると前方に手水舎が見えてきますが、この間、参道は薄暗く静かで、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえる、深遠とした山間の趣が感じられ、歩くことが楽しい参道でした。
車道からの参道との合流地点に手水舎があり、左手に境内社・祖霊社が祀られています。ここからは平坦な参道歩きですが、前にも増して深閑とした雰囲気が感じられ、気分が落ち着き、心が鎮められる感じがします。参道途中に二の鳥居が建立されていますが、その手前左には稲荷神社の鳥居が建立され、林の奥上方に小さな社殿が建立されています。
参道最後は石段になり、大きな森に包まれた閑かな神寂びた境内には、拝殿前に昭和4年生まれの変わった可愛い狛犬がいます。又、千鳥破風唐破風付きで彫刻が施された豪華な拝殿の扉にはお子さんの名が書かれた沢山の扇が奉納されていましたが、この地域独特の風習でしょうか?他地域では見かけた事がありません。本殿両脇には左右脇殿が祀られています。
御祭神:火産霊命、奥津比古命、奥津比売命
祭礼日:不明
境内社:稲荷神社、祖霊社、他二社
由緒:鎌倉時代の弘仁元年(1261)、権大僧都・明山法印が香蓮寺を開山し、弘法大師作の三面六臂の像を神爾とし、それに神鏡を加え、寺の鎮護神として荒神社が祀られた。木曽義仲の四天王の一人樋口次郎兼光もこの社に戦勝祈願をしており、戦国時代には子孫である樋口氏が守護神とした。
町指定有形文化財の樋口氏奉納による工芸品・武具等の貴重な歴史資料が伝存する。
(「解説板」より)
203号線沿いにある南参道入口
後ろの、森がある小丘が、荒神社が鎮座する荒神山(標高764m)です。 |
|
南参道入口 |
|
南参道脇に纏められている庚申塔 |
|
南参道の様子
参道はここから約200m弱で神社入り口に行き着きます。 |
|
社頭 |
|
神社入り口 |
|
入口に立つ両部鳥居 |
鳥居に掛かる額 |
|
|
神橋 |
|
参道の様子
神橋を渡ると参道は緩やかな坂や階段を上がり、平坦な道に出ると前方に手水舎が見えてきます。この間約100m、参道は薄暗く静かで、遠くから小鳥の鳴き声が聞こえる、深遠とした山間の趣が感じられます。 |
|
|
|
車道からの参道との合流地点 |
|
手水舎 |
|
手水舎西に祀られる境内社・祖霊社入口と鳥居 |
鳥居に掛かる額 |
|
|
祖霊社参道 |
|
祖霊社 |
|
二の鳥居まで凡そ80mの荒神社参道が続きます。 |
|
二の鳥居手前、西側に境内社・稲荷神社の赤い鳥居が立っています。 |
|
稲荷神社参道 |
|
稲荷神社 |
|
荒神社二の両部鳥居 |
|
二の鳥居から境内入口へと上がる石段まで約40m程の参道が続きます。 |
|
境内入口へと上がる石段参道 |
|
境内入口 |
|
境内の様子 |
|
拝殿前、昭和4年生まれの狛犬
三頭身の可愛い姿で、自身は威嚇しているつもりが、見ている者には何だか微笑ましい…そんな狛犬です。この狛犬、長野県での類型は記憶にありません。とっても面白い狛犬ですね。
狛犬の拡大写真はこちらで |
|
|
(昭和4年(1929)10月建立) |
拝殿 |
|
拝殿に架かる額 |
拝殿扉に架かる扇子
子供の名前が書かれていますから、安産祈願のお礼でしょうか? |
|
|
拝殿向拝下彫刻・鳳凰 |
|
目抜彫刻・狛犬、龍 |
|
木鼻・狛犬 |
|
|
弊殿と本殿 |
|
右脇殿 |
左脇殿 |
|
|
社務所? |
|
神社入口前に咲く枝垂れ桜 |
|
|
神社入口前に咲くユキヤナギ |
|
|