大宮諏訪神社

飯田市宮の前(平成17年8月24日)

この神社は飯田駅の北東約700m、諏訪町と宮の前の境界に鎮座しています。私達が参拝したのは夕方5時頃でしたが、神社の駐車場は満車でした。「あら、こんなに参拝者がいる神社は初めてだわ」と思ったのもつかの間。実際に境内にあがり参拝していたのは私達だけで、他の人たちは皆何処かへ行ってしまいました。あの人の波は何だったのでしょうか、未だに訳が分かりません。この神社は室町時代の中頃、享禄3年(1530)に長久寺の鎮守神社として創建されました。その後も飯田城主堀候の尊崇を受け、隆盛を極めていたようです。7年(申・寅年)に一度のお練り祭が有名ですが、これは諏訪大社の式年造営(御柱祭)にあわせて、大宮諏訪神社の式年大祭として、慶安5年(1652)から連綿と行われてきたものです。飯田・下伊那地方には御柱を行う神社は28社ほどあるそうですが、大宮諏訪神社では、それに代わってお練りが開催されるのです。絢爛豪華な大名行列や、重さ30kgもの大獅子頭による幌獅子舞が見ものの東野大獅子など、地域を揚げての一大行事となっているようです。又ここには安政3年と昭和5年と、阿吽で74年の差がある狛犬が居ました。

(阿・安政3年(1856)
 吽・昭和5年(1930)建立)

狛犬の拡大写真はこちらで

社号標

神社入り口

神門

かなり登りでのある階段です

鳥居が見えてきました。もうすぐ境内です。

境内入り口の様子

74歳の年の差のある阿吽ですが、先代を模して造られたのでしょう。そのまま一対の狛犬としても通用します。阿は角を、吽は宝珠を付けています。浪花型とも江戸型とも異なる風貌をしています。未だ個体数が少なくて良く分かりませんが、この地域特有の狛犬なのでしょうか?

拝殿

本殿

境内社・楠神社入り口

境内社・楠神社社殿