麻績(おみ)神社

飯田市座光寺2516 (平成23年4月30日)

東経137度51分24.05秒、北緯35度31分49.77秒に鎮座。

 この神社は元善光寺駅の西約700m、元善光寺公園内に鎮座しています。神社周辺は元善光寺公園として非常に綺麗に整備され、又、後方は南本城の城跡があり、豊かな杜が残されています。
 229号線沿いに一の鳥居と「村社麻績神社」と書かれた社号標が立ち、そこから北西に約200m程一般道と兼用の参道が続きます。神社のある元善光寺公園入口には旧座光寺麻績学校大石垣が築かれ、石段を上がると左手に樹齢約350年の、全国でも此処にしかない珍しい半八重枝垂れ紅彼岸桜の舞台桜が威容を誇っています。生憎季節を過ぎてしまっていたので、葉桜となって花は少ししか残っていませんでしたが、最盛期の見事な姿を想像すると絶対に再訪したいと思わせられる素晴らしい桜です。又、この桜の後方には長野県宝で1階が歌舞伎舞台で2階が学校という建物・旧座光寺麻績学校校舎が保存されています。
 神社は石垣が組まれた上にあり、豊かな杜の前方に、社号標と共に石垣の間を割るように石段が造られ、二の鳥居が建立されています。更に石段を上がると社殿の建つ上の境内で、参道正面に入母屋造りの大きな拝殿、その後ろに大きな覆い屋内に本殿が建立されているようですが、本殿の御姿を垣間見ることは出来ません。
 境内左には「島?三社」という額が掛かった社殿が建立されていますが、拝殿も本殿も素晴らしい造りで、本殿縁には狛犬も見えます。又沢山の境内社が保護されている境内社覆い屋もあり、末社に至る迄大事に思ってくださる、氏子さん達の心意気が感じられる素敵な神社でした。

 御祭神:建御名方命、誉田別命
 祭礼日:4月第1日曜日
 境内社:受持神、伊雑皇社、秋葉社、社宮司社、子安社、疱瘡神社、浅間社、島三社、琴平大神、秋葉大神
 由緒:境内に案内は無く、由緒は不明ですが、社殿に「麻績諏訪社」「麻績八幡宮」の額が掛かっているので、諏訪社と八幡宮の合殿と思われます。又、例祭日に奉納される獅子舞は、江戸時代の文化8年(1811)が創始とされているので、少なくともそれ以前の創建と思われます。

229号線沿いに立つ一の鳥居と「村社麻績神社」社号標
200m程ある一般道と兼用の参道
元善光寺公園入口

旧学校大石垣
石段
社頭
樹齢約350年・舞台桜(半八重枝垂れ紅彼岸桜)
長野県宝 旧座光寺麻績学校校舎
1階が歌舞伎舞台で2階が学校という建物です。
庭園、神池
神社入り口 社号標
入口に立つ二の鳥居
琴平大神 秋葉大神
先祖代々神霊 水鉢
石段参道と境内入口
境内の様子
拝殿
拝殿に掛かる額「麻績諏訪社」「麻績八幡宮」
本殿鞘堂
本殿鞘堂正面
島三社拝殿 島三社拝殿に掛かる額
島三社拝殿目貫彫刻・龍
島三社本殿
島三社本殿縁にいる狛犬とお狐様
境内社 境内社
境内社 境内社
境内社覆い屋
境内社:受持神、伊雑皇社 境内社:秋葉社、社宮司社
境内社:子安社、疱瘡神社 境内社:浅間社
ご神木・杉

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