護老神社

飯田市上郷別府1195(平成23年4月30日)

東経137度51分6.8秒、北緯35度30分21.21秒に鎮座。

 この神社は国道153号線城東信号から東に入り、すぐ小川沿いに別府に向かい、飯田バイパスの上を通ったらすぐ左に鎮座しています。社号標が立つ別府公園の奥の鬱蒼と繁る豊かな杜の中、静かな佇まいを見せる神社が鎮座しています。
 入口には明神鳥居が立ち、沢山の燈籠の建ち並ぶ奥に、境内へと上がる石段の参道が有ります。境内には大きな妻入りの拝殿が建ち、板塀の中に、覆い屋に保護された本殿が建立されています。本殿縁には彩色が残った、姿の美しい木製神殿狛犬がいます。

 御祭神:誉田別命、建御名方命、龍王権現
 祭礼日:不明
 境内社:稲荷社、天白社、天満宮、青麻大権現等
 由緒:護老神社は、宇佐八幡、諏訪大明神、龍王権現を祀る旧村社で、延宝5年(1677)に建立されたものである。もとは八幡宮三社とよばれていたが、現在の社号にかわったのは慶応2年(1866)のことだった。
 本殿は覆屋内にあり、間口5尺8寸余りの三間社流造、こけら葺きの社殿で、三河系の伝統を引く彫刻がたくさんつけられている。そのうちの、向拝の中備えにある龍の彫刻、母屋の中備えにある牡丹、唐獅子、脇障子にある松、亀、竹、鶴の彫刻は特徴的なものである。これらの彫刻や棟札の内容から現在有る本殿は文政3年(1832)に飯田の大工佐々木五兵衛倚置が再建したものと判断される。

参道入口
別府公園と社頭 社号標
「村社護老神社」
神社入り口に立つ明神鳥居
参道の様子
石段参道前に立つ自然石の燈籠
石段参道と境内入口
拝殿
拝殿に掛かる額
板塀と本殿覆い屋
本殿
本殿縁にいる木製の神殿狛犬
彩色がはっきりと残っている阿は角付き。優しい顔つきで均整の撮れた身体をしています。
吽は大分傷みが激しいようです。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社入口
境内社:稲荷社、天白社 境内社:天満宮
境内社:青麻大権現 従軍祈念碑
境内社 甲子、招魂大明神
境内社 瑜伽山?御嶽山