富士山稲荷神社

飯田市浜井町3363(平成23年5月1日)

東経137度50分16.29秒、北緯35度30分43.01秒に鎮座。

 この神社は野底川南に鎮座しています。道路際に社号標と明神鳥居が立ち、参道の奥の石段途中に神門、境内には大きな欅のご神木が聳えています。大きな拝殿には「豊受稲荷大神」の額が掛かり、長押上や目貫、木鼻などに彫刻が施されています。秋葉大神が境内社として祀られ、「御礼参り」の絵馬が珍しいと思われます。

 御祭神:豊受大神
 祭礼日:7月6日・むぎわら祭り
 境内社:秋葉大神
 由緒:この社の創建は、慶長6年(1601)、小笠原秀政氏が飯田に入った際、代々崇敬してきた稲荷大神様を、飯田城の鬼門除けとして今の地に祀ったと伝えられています。小笠原秀政氏は、飯田藩主を務めた後、初代松本藩主となり、また小笠原家宗家の初代といわれています。
 富士山の名前の由来は、この境内地の森の裾をひろげたような姿が、「富士山」と似ているからと伝えられています。
 正徳5年(1715)の大水害の折には、ご神木の欅を中心とした森が、北方を流れる野底川の激しい流れを防ぎ、南西部の市街地を水害から救ったと伝えられています。今も「冨士山様の御神木」として、市民に広く親しまれているそうです。
(ブログ「五十鈴神社『宮司の社務日誌』」より)

社頭
入口に立つ社号標と明神鳥居
参道の様子
石段参道
神門
境内入口
拝殿前にいる昭和14年生まれのお狐様
(昭和14年(1939)4月1日建立)
拝殿
拝殿に掛かる額「豊受稲荷大神」
拝殿目貫彫刻
拝殿木鼻・狛犬と牡丹
長押上彫刻
拝殿内の様子 本殿正面
境内社:秋葉大神
ご神木・大欅
絵馬