大塚神社

安曇野市穂高有明耳塚(平成18年10月14日)

 この神社は147号線から25号線に入り乳房橋を渡った南に鎮座しています。水田地帯の真ん中に少し盛り土され、樹勢の良い古木が数本で鎮守の杜を形成している、今回の旅では一番小さい社地の神社でした。
 けれどこの神社、耳の病に御利益があるそうで、地元では結構有名なようです。それというのも、その昔、安曇野の里で悪さをつくした八面大王という鬼が、「宮城」と名付けた城に住んでいましたが、東北征伐に向かう途中の坂上田村麻呂(758〜811)が、その退治にやってきて、めでたく退治されました。田村麻呂は大王の復活を怖れ、遺体を切り刻んで、耳は有明の耳塚(大塚神社)へ、足は立足へ、首は松本の筑摩神社へ、胴体は大王神社(大王わさび農場内)という離れた場所に埋めたのでした…という地元の人なら誰もが知っているらしい?有名な民話が残っているためだそうです。

神社遠景 神社入口
拝殿 本殿
目と鼻の先の住宅地上空を、鳶だか鷹だかが、悠然と飛翔していました。