大己(おおき)社

安曇野市明科南陸郷中村(平成18年10月15日)

 この神社は南陸郷中村で犀川の支流・寺沢川が扇状地になったところに鎮座しています。すぐ西に天狗山またの名を城峰と呼ばれる山尾根の末端部があり、中村城という中村氏の居館跡があります。遠くからも良く見える杉の古木で構成された鎮守の杜は、市指定保存林となっています。写真でも分かるように境内は昼間でも木陰になるほどの樹高の高い木々で覆われており、その中に大きな神楽殿と石垣の上にこの地域としてはやや小さい拝殿。市有形文化財の本殿は一段高く建っていて、二棟並列に並んでいます。
 案内が無く創建など一切分かりませんが、本殿が寛政7年(1795)建造ということですので、少なくとも江戸時代中期には勧請されていたようです。

神社入口 境内入口
神楽殿 拝殿と渡り廊下で繋がった社務所
拝殿の屋根にいた瓦材飛び狛犬。
見上げると少し情けない顔をしています。面白い足つきをしていますが、吽は後ろ足と尾が欠損しています。
本殿覆い屋 本殿脇から
二棟有る本殿
共に一間社流造、寛政7年(1795)建造で市有形文化財に指定されています。
双体道祖神三基と
道祖神の字のみの碑