穂高神社

安曇野市穂高町穂高(平成17年5月15日)

この神社は大糸線・穂高駅前に鎮座しています。ここは里宮であり、奥宮は、北アルプス穂高岳の麓の上高地に祀られていて、嶺宮は北アルプスの主峰奥穂高岳の山頂に祀られています。以前デジカメを持っていなかった時代に、上高地に行ったさい奥宮に詣でましたが、心が洗われるような清浄な地に、自身も浄化されるような心持がしたのを覚えています。古から信濃の大社として名高く、朝廷の尊崇も一際篤く、信濃の国の開発に大功をたてたと殖産興業の神と崇め、里宮は信州の総鎮守として、交通安全の守り神としての尊崇を受けています。穂高神社略記によると主祭神の穂高見命は海神族 の祖神であり、その後裔である安曇族は、もと北九州で栄え、主として海運を司り、早くから大陸方面とも交渉をもち、文化の高い氏族でしたが、その後豊かな土地を求めこの地に移住し、海神を祀る穂高神社を創建したと伝えられています。毎年9月27日には、海洋民族の名残を伝える「御船祭り」が執り行われています。里宮は私にとっては明和6年(1769)製作の貴重な尾付き狛犬が居た事が最大の喜びです。

(昭和15年建立)

(明和6年(1769)4月14日建立)

駐車場の大鳥居

表参道

表参道大鳥居

総石製の珍しい手水舎

此処の龍は全身有ります

さすが海神の神社、奉納神船が有ります

境内入り口

巨大な招魂社系狛犬

神楽殿を入り口と社殿側から

拝殿と回廊を左右から。圧倒的な存在感があります。

拝殿内から本殿正面を臨む。拝殿左右の彫刻は見ものです。

本殿は非常に写しにくく
この社殿しか撮れませんでした。
 中殿:穂高見神、左殿:錦津見神
 右殿:瓊瓊杵神、別宮:天照大御神
 相殿:信濃中将

御神木

境内社・若宮社:(安曇連比羅夫命)

神楽殿に置いてあった奉納手筒花火

若宮社の信州尾付き狛犬の吽。惜しい事にもう顔が磨耗し始めています。

若宮社の信州尾付き狛犬の阿。素朴な感じで双方ともまだ前足が刳り抜いてありません。

御神馬舎

信濃中将として祀られている
御伽草子・ものぐさ太郎の石碑

駐車場左手、参道入り口付近に作られた塩の道・道祖神