細萱洲波神社

安曇野市豊科南穂高細萱(平成18年11月3日)

【狛犬情報・ジンジャーさんより】
 細萱洲波神社へ行ってきましたので写真をお送り致します。狛犬さんは明治25〜6年?石の文字が読み取れませんでした。ちょっと情けない顔をしています。

 この神社は国道147号線での旧豊科町の北端に近く、旧穂高町と旧堀金村との境界にも近い細萱信号西に鎮座しています。私の地図には記載がないので、行かれる方は国道147号線の細萱信号を目当てにすると良いと思います。この神社入口左には「細萱型」といわれる由縁となった、天保12年(1841)奉納の、貴族の衣装や髪型をした優美な容姿で、肩を抱き握手をしている双対道祖神が祀られています。
 旧郷社で社地は鎌倉時代の豪族・細萱氏の館跡です。創建は不明ですが、御祭神は建御名方命、事代主命ですので、漢字は違いますが諏訪大社からの勧請と思われます。境外社の八王子社とは、記紀神話で、天照大神が素戔嗚尊と誓約をしたときに出現した五男三女神を合わせ祭る神社で御祭神は天之忍穂耳命、天之菩卑能命、天津日子根命、活津日子根命、熊野久須毘命、多岐理毘賣命、多岐理比賣命、市寸嶋比賣命です。同じく。境外社の秋葉社は火防の神様で、御祭神は火之迦具土神、総本山は静岡県浜松市の秋葉山本宮です。

神社入口 双体道祖神
境内入口の両部鳥居
前には可愛い「はじめタイプ」の狛犬が居ます。
鳥居の額「洲波神社」
明治20年代生まれの狛犬にしては造りが古いですね。阿吽の位置が反対で、所謂はじめタイプの進化過程にあるような感じの狛犬です。顔は殆ど正面を向き、寸胴な身体、尾は少し装飾がありますが背に張り付いています。阿は口を少しだけ開いていますがあまり迫力が無く、チョコンと上を向いた鼻がチャーミング。吽は生えかけの角のような小さな角を生やし、顔は平面的で眉が垂れ、鼻の上の皺とほんのちょっと覗いた牙が可愛いですね。素朴で味のある狛犬で、私達はこういう子達が大好きです。


 (明治25〜6年?9月建立)
境内の様子 神楽殿(拝殿側から)
大きく綺麗な拝殿 本殿
境内社 境内社
境外社入口 台輪鳥居の額
「三女五男神社 秋葉神社」
境外社、左から
八王子社、秋葉社