皇子原神社

西諸県郡高原町蒲牟田3-251 (平成21年1月6日)

東経130度57分42.43秒、北緯31度54分10.92秒に鎮座。

 この神社は南西に霊峰高千穂峰を仰ぐ皇子原公園西の高台に鎮座しています。この地は神武天皇誕生(降臨)の地として由緒ある所で、台地の中央には古墳群があり、この社はその一号墳上に建立されています。
 入口には大きな社号標が建ち、一の鳥居を潜るとかなり急傾斜の石段が続きます。丘上の社地は思ったより小さく二重の柵で囲まれた神明造りの社殿だけが建っています。背後には神武天皇の母・玉依姫が出産時にしがみついたと伝えられる「産婆石」があり、その表面をなぜると安産が出来ると伝わっています。
 又、社殿後方には皇子原古墳群があり、再現された古代住居もつくられていました。

 御祭神:神倭伊波礼天皇(神武天皇・御幼名 狭野尊)
 例祭日:4月8日
 由緒:この社は狭野神社の境外末社ですが、この地・皇子原は「神武天皇生誕の地」で、とくに神社背後の「産婆石」付近で生誕されたと伝えられています。
 古く霧島山上に鎮座されていたと伝わる霧島狭野神社が噴火の厄難をさけて一旦はこの地に鎮座し、降って神仏習合時代にはこの由緒に因み「皇子原神社」を奉斎し、その復元として今日の「皇子原神社」を奉斎しているのです。
 又、神武天皇生誕に因み、社殿背後にある「産婆石」の表面をなぜると安産が出来ると伝わっています。
 皇子原古墳群には6基の古墳があり、皇子原神社は1号古墳の上に鎮座していますが、古墳は5世紀後半の地下式横穴墓と考えられています。

入口には可愛い「神武天皇」
がいらっしゃいます。
社号標
参道入口の一の鳥居
石段の参道 参道途中の二の鳥居
一段と傾斜を増す石段が続きます 神社全景
社殿
神話史蹟「産婆石」「皇子権現」案内と社殿裏側の「産婆石」
三号墳
再現された古代住居