みそぎ御殿

宮崎市阿波岐原町産母(平成21年1月7日)

東経131度28分06.78秒、北緯31度57分26.50秒に鎮座。

 この神社は江田神社本殿右手奥より、「みそぎの御池」方面に市民の森の中を歩いていくと2〜3分で左側に鎮座しています。この道の他に「みそぎの御池」からの神社入口もあり、そちらには朱の鳥居が建立されています。
 極小さな社地の神社ですが、境内入口には神明鳥居が建ち、神門と透かし塀内に一間社流造の本殿が建立されています。その他「神照山 天府 阿波岐原みそき御殿照彰」碑や「日の光日月天の祭祀霊跡」碑など、この地が伊邪那岐命が黄泉の国から戻られ、みそぎ池で体を清められてから天照大神、スサノオノミコトなどの神々をお生みになられた聖域・神々の故郷だという事を示す案内・碑などが沢山有ります。
 又、この社から約300mくらい市民の森を北東に行くと「みそぎの御池」が有ります。嘗てはこの辺りまで入江でしたが、後に開墾されて「江田」と称される様になったという事です。

 御祭神:天照大御神、月読尊、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、級長津彦命、級長戸辺命、豊受大御神、倭姫命、瀬織津姫命
 例祭日:4月3日・例大祭
 境内社:水神社
 由緒:古来より、この地は竺紫日向橘小門之阿波岐原と呼ばれ、我が国最古の歴史書である古事記には、「伊邪那美尊が、火神迦具土神を生んだとき、亡くなってしまう 余りの悲しさに伊邪那岐尊は、黄泉の国まで追いかけてしまいましたが妻の変わり果てた姿を見て、黄泉の国より、逃げ出してしまいます。そして、伊邪那岐尊は穢れた体を清めるため、この地、阿波岐原にて、禊ぎを行います。その時、左目を洗うと天照大御神が、右目を洗うと、月読尊が鼻を洗うと、素戔嗚命が生まれてきました。」と記載され、以降、天孫降臨から神武東征にまで至る壮大な日向神話は、この地より始まったとされています。
 この社の創建については下記「由緒記」にて詳細をどうぞ。

江田神社よりみそぎ御殿への入口 参道の様子
「みそぎの御池」からの神社入口 境内入口の神明鳥居
神門
本殿、正面と側面から
境内左側に祀られる水神社
御祭神・罔象女神
「神照山 天府 
阿波岐原みそき御殿照彰」碑
日の光日月天の祭祀霊跡「日の光日の光日月天の祭り事をした大事な場所」碑
みそぎ御殿から「みそぎの御池」
へ行く途中の市民の森の様子
「みそぎの御池」遠景
「みそぎの御池」