千足(せだらし)神社

都城市美川町6761(平成21年1月6日)

東経130度58分2.61秒、北緯31度48分13.51秒に鎮座。

 この神社は西岳小・中学校の東約600mに鎮座しています。遠くから見える鎮守の杜が立派で、自然石風の変わった社号標には、表に御祭神名、脇に住所と「郷社千足神社」と彫られています。鳥居を潜ると参道正面に社殿が建ち、境内右側は広場になっています。又、社殿前の境内社にはそれぞれ木製随身像二体が置かれていました。

 御祭神:瓊瓊杵尊、木花開耶姫命、火々出見尊、豊玉姫命、葺不合尊、玉依姫命
 例祭日:7月21日
 境内社:二社
 由緒:創建年代は遠く和銅の頃(708〜714)といわれ、昔から安永郷五社の一として都城初代の領主北郷資忠公をはじめ、歴代の領主や領民の崇敬も厚かったようです。
 もと「千多羅六所権現」と称し、明治初年に祭神を「瓊瓊杵尊」他となおして神社に改めました。
 鎌倉時代から江戸時代にかけての神像が30数体残っていて、二体は鎌倉時代の作といわれています。いずれも楠材の一木つくりで、小像ながら顔かたちも上品で、彩色はかなり剥落していますが、眉・瞳に墨で描いた跡、ひげと女神の髪の墨色、唇・袍(ほう)に朱などの跡が残っています。

神社遠景
社号標
この社の社号標は変わっていて、表には御祭神名、
脇に住所と「郷社千足神社」と彫られています。
入口の明神鳥居
境内の様子
右脇社(向かって左側)と中に置かれた木製随身像二体
左脇社(向かって右側)と中に置かれた木製随身像二体
拝殿
拝殿屋根上のブーな飛び狛ちゃん
拝殿内の様子 本殿