鵜戸神社

日向市平岩 (平成26年2月8日)

東経131度36分58.64秒、北緯32度23分44.61秒に鎮座。

この神社は、東九州自動車道・日向ICの南西300m程の辺り、平岩の街外れ、赤岩川の南側すぐに鎮座しております。

御祭神 彦波瀲武鸕鷀草葦不合尊

由緒
その昔我々の祖先が日南市鵜戸の玉南に御鎮座なされる鵜戸神宮の御祭神を秋留の鵜戸に奉招し御祀りされました。因みに当神社の御祭神は航海並びに安産の神として霊顕あらたかな神様であります。推察するには秋留地区はその昔太平洋の波打際も程近く赤岩川の川面を波が浦渡る入江ではなかったのか、その証拠に田圃の土も砂土であり旧赤岩川の川上の川底より貝塚がよく見つかっていることからも判断出来ます。現在の小倉ヶ浜は秋留地区のすぐ近くまで波が打寄せ、現在の鵜戸神社の附近は一つの入江をなしていたのではなかろうか。我々の祖先は入江より漕ぎ出て赤岩川を下って太平洋の大海原に漁をしていたものと想像される。そのため航海の神としても名も著しい当祭神を奉招されたものと思われる。
境内由緒書き より

社号標 鳥居

参道

境内

拝殿

本殿


洞窟。現在は鍵がかかり、入れません。

かっぱ

秋留水神祭の由緒 − かっぱの証文 −
その年の当番が祭主となり長さ1m 幅25cmで釘を一本も使わない小舟を(かっぱが金物ぎらいの為)造り「かっぱ」好物のきゅうりやなすびなど、それに中野寺住職祈願による、光明真言の梵字23文字を書いた小石23個積み込み秋留集落全員が集い、その小舟を川に流し、一年間の水難除けを祈願する水神祭りである。

かっぱの証文由来
伝えによると300年前、田植えの仕事に疲れた汚れた馬を赤石川上流のナガトロ渕につなぎ洗おうとしたところ、かっぱが馬の尻尾にかみつき川に引きずりこもうとした。驚いた馬は逆にかっぱを引きずって馬小屋に駆け戻った。それを家族がとらえて、助けてくれと叫ぶかっぱに対し、渕にある大石がくされる迄炒った豆から芽が出る迄悪戯は絶対しないと証文を書くなら許してやるとして、証文を取り放してやった古事によるものである。
このことから毎年この時期に水神祭りが実施され、祭主は当番割、その年にあたった者が祭主となり、準備万端お世話をして水難防止・牛馬安全・五穀豊穣を祈願して来たのである。
そのおかげで秋山地区では、300年来赤岩川では水難死亡事故は一度も発生していないのである。

かっぱが住んでいたという赤岩川