多賀城市市川(平成19年7月22日)
この神社は多賀城跡の西約150mに鎮座しています。小振りの社地ながら、鎮守の杜の濃い、神域を感じさせる雰囲気の濃厚な神社でした。
御祭神:高龗神
例祭日:12月5日
由緒:別名白山神社とも呼ばれているこの神社は、山城国愛宕郡鞍馬村(現京都市左京区鞍馬)貴船神社の分霊を勧請したものと伝えられています。
慶長12年(1607)藩祖・伊達政宗公により奥州一の宮塩釜神社の社殿造築がなされ、このとき塩釜神社が御釜神社の所から現在の境内に遷宮されたのに伴い、貴船、糺二神がここに配祀されました。
その後、江戸時代の元禄年間に四代藩主・伊達綱村公が塩釜神社の改修をし、このため糺神社(現賀茂神社)は仙台城北の古内村(泉区古内字糺1)に、貴船神社は市川村の現在地に遷宮されました。現社殿は宝暦6年(1756)と墨書きされた棟札が現存しています。昭和56年には覆い堂が建築されました。
貴船神社は、五穀豊饒、海上安全、大漁の御神徳をもつ神とされているところから、農、漁民の尊崇が篤く、古くから木の船が奉納されています。
神社入口 | 階段上の朱の鳥居 |
樫は、宮城県が北限とされ、 木質は、国内産有用材中 最も重厚なもののひとつで、 強度も大きく、器具材・ 船舶用材として貴重とされてます。 |
覆い堂 | 本殿 |
末社 | 庚申塔 |
仏像 | |