水神熊野神社

塩竈市権現堂(平成19年7月22日)

 この神社は三陸自動車道・利府塩釜ICの東南東約1.8km、権現堂浄水場内に鎮座しています。奥に長い社地で、境内には木々が植えられ、近所の子供たちがのびのびと遊ぶ、綺麗な、又、気持ちの良い神社でした。眼下には塩竈市の大切な浄水施設が、満々と水をたたえた様子が良く見えました。
 明治45年(1912)、利府春日水源地より権現堂浄水場に水を引き、県内初めての上水道をつくり、塩竈の長い間の水不足は解消されました。これが近代水道の始まりで、安永6年(1777)に作られた樋による簡易水道から約135年後のことです。創設の水道施設は湧水箇所に堰堤を築造し、貯水池として取水口を設け、権現堂低区浄水場で浄水を行って給水しました。この時従来から此の地にあった熊野神社に水神を併せ祭ったのがこの社の創祀です。地元の方のお話では、現社殿は昭和52年県水道部により建立されたそうです。例祭は宵祭9月30日・本祭10月1日に執り行っています。(塩竈市HP 塩竈市の水道の歴史参照)

神社入口 入口左脇に祀られている「権現様」
水神碑 ご神木
祓川の碑
「安永6年(1777)良水に乏しい塩釜のため泉沢に溜池をつくり初期水道を独力で完成した浜方大肝入鈴木勘右衛門氏を称えた」と書かれています。
境内の様子
  
参道の一の鳥居 一の鳥居の社額「水神熊野神社」
二の靖国鳥居 社殿
社殿縁の可愛いシーサー
権現堂浄水場