大高山神社

柴田郡大河原町金ヶ瀬(平成19年7月21日)

　延喜式内社で、社号としては「大髙山神社」になっている。江戸期まで柴田郡の総鎮守とされていた。

　創建は、敏達天皇が即位した571年。祭神は、死後に白鳥となって天に昇ったとされる日本武尊を、白鳥大明神として祀っている。日本武尊が蝦夷討伐の際にこの地に仮宮を建てて逗留したことが、この神社の由来とされている。のちに推古天皇、及び用明天皇も合祀された。

　創設当時は新開の台の山に存在していたが、元禄時代初期に火災によって焼失、新開の別の地へ遷座された。現在の本殿は消失の際に再現された江戸期の建築物で、施設内には東北最古の鰐口があり、これは国指定の重要文化財の指定を受けている。大正時代に金ヶ瀬神山に移築遷座され、現在に至っている。


入り口の一の鳥居	入り口横の社号標式内社　大髙山神社

境内へと続く階段	南蛮鉄鳥居寛政13年、高野山木食上人行観と柴田郡内氏子が施主となり、当時先代を代表する治工の大出和四郎と藤原治具に造らせた、仙台では珍しい鉄鳥居。

拝殿	江戸中期に建造された本殿

社額	絵馬

木鼻(左)	木鼻(右)

昭和3年(1928)11月10日建立の狛犬
狛犬(左)吽形	狛犬(右)阿形

狛犬の拡大写真はこちらで
神楽殿	鐘楼

境内社	御輿殿

藤原忠衝(秀衝の三男)が寄進した鉄九輪塔。高さ7尺、幅2尺5寸。台切石の高さ3尺5寸、幅2尺4寸。	庚申塚