久須志神社

柴田郡柴田町槻木下町2-1(平成19年7月25日)

 この神社はJR東北本線・槻木駅の東約400mに鎮座しています。病気に関わる神様の社らしく清潔感の漂う整備された神社でした。
 境内の「久須志神社改修記念碑」から抜粋すると
 「この地に薬師堂が創建されてから約250年を経ている。明治の中期に久須志神社が合祀され、以来神仏一体となり、区民の守護神として世人の尊崇を集めました。」と書かれています。
 4月第一日曜に執り行われる例祭は、造花などで華やかに飾った山車が早朝から囃子、木やり唄とともに練り歩く、賑やかなお祭りだそうです。
 薬師堂のご本尊である「濡れ薬師」には「昔々、干ばつが続いた村では雨乞いをすることになり、竜神様へ捧げるための生け贄として、一人の美しい村娘が選ばれました。そして、雨乞いを始めようとしたその時、突然旅のお坊さんが進み出て、村の人たちに「この薬師如来像を娘のかわりに、沼の水に浸しなさい」と言われました。村人たちは、言われるまま薬師様を沼の水に浸しました。すると、空に黒い雲がもくもくと立ちこめ、滝のように雨が降り出しました。それ以来、その薬師如来像は「濡れ薬師」と呼ばれろようになりました。」という言い伝えが残っています。(「阿武隈川流域のむかしばなし」より)

神社入口
社殿 社殿に架かる額「薬師堂」
庚申塔、愛宕神社、大神宮等の碑 山神碑
末社と水神碑 仏像と供養塔