七郷神社

仙台市若林区荒井(平成19年7月25日)

 この神社は仙台東部道路・仙台東ICの西南西約900mに鎮座しています。社号標や道路に面して建つ朱の一の鳥居は未だ新しく綺麗でした。参道には二の鳥居、境内入口には三の鳥居が建ち、明るく広々とした境内正面には、拝殿と流造の本殿が建立されています。又、綺麗な神楽殿も建っており、市登録文化財の「七郷神社丹波神楽」が継承・奉納されています。北側にある荒井不動はかつての別当寺・法性寺で、明治6年(1873)に七郷小学校が開校したところだそうです。

 御祭神:天照皇大神、熊野大権現、春日大明神、配祀:誉田別尊
 例祭日:1月1日・歳旦祭、1月14日・歳どんと祭、4月15日・春期大祭、9月・秋季大祭、12月31日・除夜祭
 境内社:八幡宮
 由緒:七郷神社は、かつては熊野神社といい、天台宗の法性寺を別当寺として、若林区の荒井に鎮座していましたが、明治42年(1909)七郷地区の無格社を合祀の際に現社名に改称し、七郷村の総鎮守となりました。木ノ下白山神社とは、「お浜おり」という神事を通じて深いつながりを持ち、昭和2年に七郷神社に神楽殿が建立された時、当時の氏子たちが、木ノ下白山神社神楽の伝承を受け、舞人の鎮魂除魔の足踏みなど、その舞い振りや舞型には修験の呪法とされるしぐさが随所に織り込まれ、古い形をよく継いでいるそうです。

 
社号標 神社入口
入口にいる年代不明の狛犬
年代不明とはいっても奉納者名が名のみなので、江戸時代の建立と思われます。縦置きで太め、凛々しい良い顔をしていますが殆ど首が無く、内側の前脚が少し後ろに引かれ、とても短足です。長めの鬣や尾には綺麗な線書きの流れが付けられています。
狛犬の拡大写真はこちらで
参道の二の鳥居 境内入口の三の鳥居
拝殿 本殿
小さな境内社二社 境内社・八幡宮
神楽殿 荒井不動
江戸時代中期から後期の碑