日吉神社

仙台市若林区二木(平成19年7月25日)

 この神社は仙台若林Jctの南東約1.1km、54号線に面して鎮座しています。地図には「山王神社」と記載されていますが、仙台市神社案内に「日吉神社」とありますので、そちらの名称にしました。参道が結構長く、朱の鳥居を潜った境内奥、正面の鎮守の杜の前に、青い屋根の拝殿と相の間、妻入りの本殿が建っています。本殿入口の妻には彫りの良い一匹だけの木彫り狛犬がおり、参道、本殿脇にも江戸時代建立の石製の参道狛犬が居ます。開放的な神楽殿も未だ現役のようです。

 由緒:文亀2年(1502)、二木邑(ふたきむら)勘右衛門が、近江の日吉神社の分霊を祀ったといわれています。

神社入口 境内の様子
拝殿前の嘉永10年(1857)生まれの狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対ですが、内側前脚の位置は殆ど揃っています。宇宙人のような顔つきで、垂れ耳が三段に分かれ、鬣や尾には綺麗な線書きの流れが付けられています。この三段垂れ耳と線書きの毛の流れの表現方法が、若林区荒井・七郷神社の狛犬とよく似ています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永10年(1857)9月19日建立)
拝殿
本殿脇にいる文久2年(1862)生まれの狛犬
拝殿前の狛犬より5年後に建立されていますが、鼻の造り、毛の表現、体型などがよく似ています。眉毛を同心円で描いているのが面白いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久2年(1862)2月19日建立)
本殿 本殿妻にいる一匹だけの狛犬
松尾観世音碑 湯殿山、馬頭観世音などの碑
神楽殿