白山神社

仙台市若林区木ノ下3-9-1(平成19年7月25日)

 この神社は陸奥国分寺・薬師堂の東に鎮座しています。国分寺の森を鎮守の杜としているので、綺麗に整備された清々しい雰囲気に、近隣の市民の方々の散歩コースや憩いの場となっているようです。私達が参拝している間にも数名の方が頭を垂れ、御祈願しているようでした。県指定有形文化財の本殿は一間社流造、こけら葺で、寛永17年(1640)、2代藩主・伊達忠宗が再建したもので、境内には須賀神社、八幡宮、雷神宮、稲荷明神、天満宮の境内社が祀られ、特に天満宮には受験シーズンになると多くの受験生が参拝に訪れるそうです。又、拝殿と本殿の間には年代不明の可愛いはじめタイプ狛犬がいました。

 御祭神:菊理媛命・伊邪那岐命・伊邪那美命
 例祭日:旧暦3月3日
 境内社:須賀神社、八幡宮、雷神宮、稲荷明神、天満宮
 由緒:天平13年(741)、陸奥国分寺が建立されたとき、その鎮守として創祀されたといわれています。文治5年(1189)源頼朝が藤原泰衡を攻めた際、陸奥国分寺と共に兵火にかかり、全て焼失してしまいました。後に国分氏の氏神として、天正年間(1573〜1591)に国分盛重が社殿を造営しました。藩政時代には伊達氏の崇敬も篤く、神領を寄進し、現本殿は寛永17年(1640)、2代藩主・伊達忠宗により再建されました。

神社入口の靖国鳥居
参道の様子 参道と奥に境内入口
拝殿
拝殿と本殿の間にいた、年代不明のはじめタイプ狛犬
阿吽共に角付きで、ペッタンと完全にお尻を落として座っています。真っすぐに伸びた寸胴な前脚や、お腹の下が刳り抜いていないはじめタイプで、鬣は大きく平板な渦巻きが背中の中央まで伸びています。阿はやんちゃな悪戯坊主、吽はおっとり構えた穏健派のように見えます。どちらもユーモラスで可愛い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
県指定 有形文化財の本殿
一間社流造、こけら葺で、寛永17年(1640)、2代藩主・伊達忠宗が再建しました。
境内社・須賀神社 境内社・八幡宮
境内社・雷神宮 境内社・稲荷明神
境内社・天満宮