秋保大滝不動尊

仙台市太白区秋保町馬場大滝 (平成29年10月21日)

東経140度36分26.08秒、北緯38度16分15.92秒に鎮座。

この神社は、名取川上流、秋保(あきう)大滝の入口に鎮座しており、大滝観光の人たちが行き交う境内となっております。秋保大滝は国の名勝に指定されており、日本の滝百選の1つにも数えられ、「日本三大瀑布」あるいは「日本三名瀑」の1つに数えられているようです。

秋保大滝不動縁起
平安初期比叡山延暦寺第二世円仁(慈覚大師)の開基である。大師は二口峠を出羽に越えて山寺に立石寺を創建したが、途すがら大滝の壮観と森厳の氣に心をうたれここに錫を留めて不動尊を安置し立石寺の奥の院とする。
徳川家康の功臣鳥居元忠次子忠政が元和8年(1622)磐城平から山形26万石に転封された時山寺の朱印地を侵し立石寺の中興円海これを幕府に訴え自らは大滝に参籠して忠政調伏を祈願し、満願の日、滝に投じた藁人形が滝をのぼる奇跡を見て不動堂の地に経巻を埋めて去ったといい伝えられこの地を経檀原という。
現在の堂は文政8年(1825)木食知足上人の再興したもので銅板葺一重方五間宝形造、向拝一間椽をめぐらし軒廻りの彫刻も見事な秀作である。内部は薬草を描彩した格天井をあげ内陣の奥に日本一大金銅不動明王座像を安置する。・・・・・
境内由緒書き より

平安時代初期、慈覚大師が山形県の立石寺へ向かう途中、この地に留まり不動明王を安置したといわれている。文政8年(1825年)、地元出身の知足上人が不動堂を建立し、本尊を再興した。不動堂のある西光寺は、神仏習合が残る真言宗智山派の寺である。
ウィキペディア より

参道入口

不動堂

不動堂を護る精悍な狛犬。拡大写真はこちら。
(昭和6年(1931)3月28日建立)

開山知足堂

この開山堂は昭和11年(1936)西光寺16世大滝周明上人により建立され大滝不動中興の祖知足上人の木造彩色座像を安置してある。
上人は附近の滝原佐藤家に生れ幼名を太作という。少年の頃母の眼病平癒を大滝不動尊に祈願し、治ったのが動機となり不動堂別当西光寺の順昌法師の法弟となり仙台城下八幡町龍宝寺で得度し名を岳運と改め近くの大岩山に入って37日断食を修し羽黒山の荒沢寺で再度にわたり格一千日の五穀を断ち行を積んで木食の行者となった。文化元年(1804)から文政5年(1822)まで19年の間奥州を隈なく巡錫して喜捨を受けた財をもって文政8年(1825)不動堂を再建し翌9年(1826)本尊不動像を鋳造安置し同11年(1828)衆生済度の本願を発し九月一日大滝岩頭から投身して遷化された。
當山中興知足上人夢想の歌に「知足とて心の滝にしづむとも 今に世に出て人や守らむ」
境内由緒書き より

馬頭観音堂入口

前足をずらした仙台型狛犬。拡大写真はこちら。
(文政11年(1828)戊子10月建立)

馬頭観音堂

不動茶屋より見る秋保大滝

名取川左岸より見る秋保大滝

不動滝橋より見る名取川