須賀神社

仙台市泉区野村萩塚 1(平成19年7月23日)

 この神社は東北自動車道・上り線泉PAの東約300mの35号線沿いに鎮座しています。旧村内から集められた沢山の石碑が、この社の入口や境内に祀られているのには、少なからず驚かされました。

 御祭神: 素戔嗚尊、 大日需女命 、 櫛稲田姫命 、 応神天皇
 例祭日: 1月1日・歳旦祭、 2月17 日・祈年祭、7月第2土曜日・例祭、7月14日・夏越大祓、11月第2日曜日・例祭、12月25 日・年越大祓
 由緒:宝永4年(1707)梅津勇三郎が福島の伊達より氏神を遷座したのが始まりです。同年根白石城主の子孫・白津勘之助が村民と議り、野村一村の鎮守として奉斎ました。別名・祇園牛頭天王とも称し、明治4年清神社となり村社に列せられました。明治32年須賀神社と改称しましたが、明治33年神殿焼失、同年6月再建しました。大正4年には村内無格社神明社、八幡社、稲荷神社を合祀しました。昭和2年本殿の新築が完成し、神饌幣帛料指定神社に昇格しました。
 又、この地では胡瓜は特別な作物として、長い間作ることも食べることも出来ませんでしたが、明治後期氏子が神社に忌避祓いをし、以後作ることが出来るようになりました。今でも祭りの日には二本の胡瓜を持参し、一本は七北田川に流し、河童神に子供の水難防止を祈願しているそうです。

神社入口 境内への石段
入口右側の斜面にスギナのようにニョキニョキと建つ、
山神・馬頭観音・湯殿山・蔵王大権現などの石碑
石段上にいた安永7年(1778)生まれの狛犬
珍しく長三郎という石工名が刻んであり、縦置きで、阿吽の位置が反対です。前脚の位置は平行ですが、小さな突起を付けた頭を若干内側に向けています。遮光器土偶の様な大きな眼で、口蓋は猫の様に割れて、鬣は毛先だけが緩くカールしています。尾先は若干太くなっていますが薄く、背に張り付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・長三郎 安永7年(1778)11月建立)
拝殿 拝殿に掛かる社額。左から
「八幡社 須賀社 神明社」
本殿 末社二社
末社 古峯神社碑
松尾観世音碑 金華山碑