二渡神社

仙台市泉区古内(平成19年7月23日)

 この神社は35号線、264号線と東北自動車道の三角形に囲まれた地域に鎮座しています。極小規模の神社ですが、綺麗に整備され、何よりも享和3年(1803)生まれの面白い狛犬が居たのが収穫でした。
 呼称が二転三転したようで、鳥居と本殿には「二渡神社」、拝殿には「雲水社」と書かれていました。もともとは古内村の一村鎮守で、今も行政区と関係なく、大字古内の人々によって祭祀が行われているのだそうです。案内が無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

神社入口
享和3年(1803)生まれのデブリンはじめ系狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対、双方角付き、内側の前脚を後ろ脚手前まで引く…という典型的な仙台タイプです。けれど江戸期後期になってもはじめタイプというのは、太めの体重に前脚だけで支えるのは心許ない…と石工さんが考えたからでしょうか? 顔はまるで、布袋大黒コンビか、力士像の様に見えます。面白いですね〜、私はとても好きです。
 狛犬の拡大写真はこちらで
(享和3年(1803)3月21日建立)
拝殿
社額「雲水社」
本殿
社額「二渡宮」
山神碑 天照皇大神・春日大明神・八幡大神碑
出羽三山碑