貴船神社

仙台市泉区小角字明神2(平成19年7月23日)

 この神社は国道457号線と県道35号線の合流地点近くの小角地区に鎮座しています。社殿の裏側は七北田川と西田中川の合流地点でした。入口の石鳥居がシダレザクラの古木に覆い隠され、はじめはウロウロとしてしまいました。狭目の境内ですが、豊かな杜の中、静かな雰囲気を保っています。

 御祭神:高寵神、配祀:天児屋根命、誉田別尊
 例祭日:10月第4日曜日
 境内社:春日神社、八幡神社
 由緒:始め利府に祀られていましたが、その後塩釜に移り、更に仙台藩四代藩主・伊達綱村公が賀茂神社を塩釜から移した元禄9年(1696)、当神社も京都の貴船神社が賀茂川の上流に位置していたことにちなんで、塩釜から七北田川の上流域にあたる根白石地区に遷座されました。棟札は安永6年(1777)のものがありますが、社殿はもっと古い時代に建造されたものと考えられています。

神社入口
石鳥居の3倍以上も高いと言われるシダレザクラの古木が、鳥居を覆うように豊かに繁っています。春にはさぞや素晴らしい開花を見せてくれるのでしょう。
貴船神社
利府に祀られていたがその後塩釜に移り、更に賀茂神社を塩釜から移した頃(1696)当神社も現在地に移ったともいわれているが、風土記御用書出には年月不詳となっている。棟札は安永6年(1777)のものがあるが、社殿はもっと古いもののように見える。
箱棟の菊・桐の彫刻は利府に祀られてあった頃、その地を支配していた留守氏の紋所である。
 祭神は水を司る高寵神で、降雨や晴天を祈願した神である。
仙台市教育委員会
参道脇にいる小さなはじめタイプ狛犬
 明和という文字ははっきり見えるのですが、5年の文字が鮮明ではありませんので、もしかしたら年号は間違っているかも知れません。縦置きで、若々しく頬の辺りが豊かです。鬣は短髪で、尾は背の中央辺りまで張り付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明和5年(1768)9月建立)
拝殿 本殿
境内社・春日神社 境内社・八幡神社
鐘楼 雷神碑