館腰神社

名取市植松4-2-16(平成19年7月25日)

 この神社は東北本線・館腰駅の北西約400m、弘誓寺隣の小丘上に鎮座しています。神社の入り口は広い駐車場となっており、大正13年建立の4人の力士が支える珍しい灯籠が建っています。神橋を渡って鳥居を潜り、境内への石段を上がると途中社務所脇に狛犬がおり、その後石段上に神門が建立されています。境内は社殿も新しく、良く整備されていて旧縣社の誇りが感じられました。稲荷神社でこの様に大きな社は珍しいのではないでしょうか。

 御祭神:倉稻魂神、大宮姫神、猿田彦神、配祀:大雷神、須佐之男命、武甕槌神、御食野神、伊邪那美神、誉田別命、羽山津見命、熊野櫛御気野命、中井新三郎命、稲田姫命、天照大御神
 境内社:天満社
 由緒:社伝では、嵯峨天皇の弘仁2年(812)僧空海が当地に弘誓寺を創建するにあたり、村里の鎮護のために京都伏見稲荷大社より分霊奉斎したと伝えられています。
 明治2年、弘誓寺と分離し、同7年縣社に列せられ、明治22年の町村制実施の際に、植松、本郷、堀内、飯野坂の4村が合併し、村名をこの神社に因んで館腰村と名づけました。その後、明治41〜2年にわたり、村内本郷の熊野神社、飯野坂の鹿島神社、堀内の八坂神社、植松の雷神社、八幡神社等の数社を合祀しました。

社号標「縣社 館腰神社」 神社入口
大正13年4月吉日建立の灯籠
とても大きなもので、お狐様の入った灯籠上部を台座の上の4人の力士が支えています。この形の灯籠は始めて見ましたが、岩沼市・竹駒神社にも奉納されていました。
境内下を流れる小川
神橋を渡って境内への石段を上がります。
一の明神鳥居
階段途中、社務所前の安政12年(1865)生まれの狛犬
この狛犬は今まで見てきた江戸時代の仙台狛犬とは全然違います。置き方も標準的ですし、顔は少し厳めしく獅子鼻、スリムで縦長の体つき、鬣や尾の生クリーム絞り出し状態の毛の流れも特徴的です。どちらかというと浪花に近いかな?
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政12年(1865)3月10日建立)
石段途中の朱の二の鳥居 神門
ここに佇むと涼しい風が気持ちよく
何時までも居たい気分になります。
拝殿 本殿
境内社・天満社 境内の様子