多賀神社

名取市高柳下西50(平成19年7月25日)

 この神社は仙台東部道路・名取ICから129号線を西に向かい約1.7km、大曲信号で右折すると150m左に鎮座していますが、地図に記載はありません。流石式内社、入口から境内まで参道が100m位もある、大きな社地を持つ神社でした。参道の両側には木々が茂り、落ち着いた雰囲気で、境内に行き着くまでに参拝の心の準備がきちんと出来ます。境内に足を踏み入れると先ず長床が建ち、参道には狛犬や灯籠が奉納されています。拝殿も本殿も丁寧で立派な造りです。

 御祭神:伊弉諾尊、天照大神、速須佐男命、応神天皇、伊弉冉尊、熊野加夫呂櫛御食奴神
 由緒:式内社・陸奥國名取郡 多加神社に比定される古社で、社伝によれば、景行天皇28年(98)日本武尊が東夷征伐のおり勧請したと伝えられています。その後、惣國風土記によると雄略天皇(5世紀後半の天皇)のとき圭田を奉じて式祭を行なったと記されています。明治4年郷社に列せられ、同42年に村社熊野神社、八幡神社2社、速徳神社を合併しました。
 尚、式内社・陸奥國名取郡 多加神社に比定される社は仙台市富沢に同名社があります。

社号標「郷社 多賀神社」 神社入口
参道途中の鳥居 鳥居の額
「延喜式内 郷社 多賀神社」
長床
拝殿前、年代不明の狛犬・其の1
阿吽の位置が反対ですが、向きは横向きです。完璧にゴリラ、怪獣タイプですが、可愛いことに阿の右前脚が胸の所まで上がり「おいでおいでの招き猫」状態になっています。風雨に晒され体表がゴツゴツしてきたのが、かえってこの狛犬の存在感を増しています。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿前、年代不明の狛犬・其の2
この狛犬も阿吽の位置は反対ですが、向きは横向きです。前脚が前後に置かれた、所謂仙台タイプですが、首が少し曲がってきています。風化が酷く顔つきが余り鮮明には見えません。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
拝殿の木鼻・狛犬
本殿
本殿左脇の末社と山神などの碑 ご神木・銀杏
拝殿前のゴリラ狛犬の先代さんでしょうか? 
境内奥の左右に離されて置かれていました。