清水峯神社

名取市愛島小豆島字清水坂27(平成19年7月25日)

 この神社は東北本線・館腰駅の北西約1km、名取が丘の新興住宅地奥に鎮座しています。神社の入り口から鬱蒼とした鎮守の森が広がり、下界の雑音が全く聞こえない中、緩やかな石畳の参道を登ります。境内手前には二対の狛犬が居り、参拝者を検分している様に見えました。境内は周囲に杜があるものの明るく開け、正面に社殿が建ち、境内社も数社祀られていました。静かで気持ちの良い神域です。

 御祭神:牛頭天王(素盞嗚尊)
 境内社:雷大神他
 由緒:伝説によれば、鎌倉時代に牛野で牛頭天王の御神体が「ゆりあがった」のでした。それを里人たちが清水の峯に祀り、清水峯牛頭天王社と称したそうです。牛頭天王は中国の農業守護神だけに、すでに祀られていたものに牛野より合祀したとも考えられます。清水峯神社が海上安全の守護神として信仰されたのは、「海からゆりあがった」神様だからと言われています。又、下記写真にあるように、胡瓜に因んだ面白い昔話も伝わっています。(「伝えたい 残したい 名取百選」より)

神社入口 境内入口から振り返る
境内入口にいる天明5年(1785)生まれの狛犬
縦置きで、目に彩色が入り、口蓋が割れ、マントヒヒのような顔つきです。吽は右前脚を招き猫のように挙げています。鬣はストレートで首のところで大きくウエーブしていて、尾は楕円形で小さく纏まっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天明5年(1785)3月吉日建立)
同じく境内入口にいる昭和20年生まれの出雲丹後狛犬
(昭和20年(1945)2月1日建立)
拝殿
拝殿内の様子

拝殿の木鼻・龍
拝殿内の随神さん
流造の本殿
末社・五福神? 末社・雷大神
末社二社 末社