伊豆佐比賣神社

宮城郡利府町菅谷飯土井字長者55(平成19年7月22日)

 この神社は県道8号線・飯土井信号から北にはいると、約300mで右側丘の上に鎮座しています。参道入口には、「伊豆佐比賣社・飯土井稲荷明神」の案内がたち、参道の坂道を登ると鳥居があり、その上が境内となっています。

 御祭神:溝咋比賣命
 由緒:創建は不詳ですが、「新撰陸奥風土記」には、「天武天皇白鳳二年圭田を奉り神祭を行へり」とあります。「御姫の宮」とも呼ばれていたのは、九門長者にまつわる伝説に由来しているのでしょう。
 「九門長者屋敷跡の伝説」を要約すると、「長者の家の召使の中に悪玉という醜い女がいました。彼女はもと紀伊の公家の姫君でしたが、伊勢参詣の帰り、悪者どもにだまされ、この九門長者に召使として売られてきたのです。そこで、彼女は「普通の人には醜い女と見え、身分の高い人にはもとの美しい姫の姿に見えるように」と守り本尊の観世音菩薩に祈願をしていました。ある時坂上田村麻呂が蝦夷征伐の折、この九門長者に立ちより、彼女を見そめました。延暦18年、彼女は男子を出産し名を千熊丸と名付け、千熊丸が十三歳になった時、母と共に都に上り、父の将軍と親子の対面をし、二代目田村麻呂将軍となりました。」ということです。えっ、坂上田村麻呂って固有名詞ではなかったの?

案内板
「延喜式内社 伊豆佐比賣神社 飯土井稲荷明神」
と、鳥居の額「伊豆佐比賣神社」
神社入口の鳥居
 
拝殿 本殿
境内社・飯土井稲荷明神入口 飯土井稲荷明神社殿
 
末社三社