(さん)神社

栗原市栗駒桜田山神下106 (平成25年7月31日)

東経140度59分18.30秒、北緯38度47分34.51秒に鎮座。

この神社は、コメリ栗駒店の南1km程の辺り、水田の南側に連なる低い山地の麓に鎮座しております。

御祭神 武烈天皇

櫻田山神社社記
祭神 小長谷若雀命・譽田別命
人皇第二十五代武烈天皇東奥駒形山麓の地に遷御のみぎり狩野掃部之祐久我大連の両人天皇に奉仕し此の地にとどまり天皇崩御の後、天皇を追慕し御影を作り社を建てて山神と尊稱して祀り、明治四十一年櫻田中屋敷に鎮座の亀井八幡神社を合せ祀る。
古き昔より安産及び疫病の守護神として廣く信仰を得ている。

由緒
山神社は、人皇第25代武烈天皇に仕える狩野掃部之祐及び久我大連の両名が西暦506年12月8日天皇崩御の後、故あって東駒形山の麓に巡礼に参り天皇を追想して御影を建社し、これを山神社と尊称した。明治12年6月に村社に列し、同41年12月に桜田中屋敷の八幡神社を合祀する。大正15年7月幣帛供進社に指定される。社殿は、天喜及び天正の時代と明治16年に火災に遭遇しました。特に明治時代の火災の際は、拝殿と古文書等が焼失し本殿と社額(文化10年制作)のみが残った。地区内外の氏子・崇敬者を始め多数の信者の寄進により、白木流造りの彫刻付き(唐棟風)、御拝柱は勾欄付き、天井は絵で装飾(絵は寛政3年制作)の神明造りの拝殿を大正13年10月に起工し、大正14年4月に完成した。社殿は、昭和61年10月に栗駒町有形文化財(平成17年4月には栗原市有形文化財)の指定を受けている。また、境内地内には、「親子桜」・樹齢二千年(大正4年5月30日発行の宮城県林業資料参照)の「子桜」が立っており、歴史的に価値ある樹木として氏子から保存菅理されている。また、栗駒町有形文化財の指定受けている「桜田ばやし」は、山神社の春の大祭時に奉納し、各方面から多数の見物者が来訪して五穀豊饒・無病息災等を始め古来からの安産の守護神として信仰を集めている。
宮城県神社庁公式サイト より

武烈天皇は実在に疑問があるようだが、「日本書紀」に「頻りに諸悪を造し、一善も修めたまはず」とあるように、非常に悪劣なる天皇として描かれている。次代の継体天皇の即位を正当化する意図があると言われているが、この武烈天皇を御祭神とする神社は寡聞にして初めてしりました。

神社遠景

一の鳥居

神社全景

二の鳥居

社号標、拝殿の解説「欅の丸柱を使用の神明造り、彫刻は唐様風で天井は絵で装飾、
寛政三年、(1797)八月十二日本殿修造の棟札あり。神額。

境内

玉に子狛と一応標準的な狛犬。拡大写真はこちら。
(昭和29年(1954)8月12日建立)

拝殿

拝殿内部

本殿


庚申塔・馬頭観世音

忠魂碑