神明社

岩沼市早股(平成19年7月25日)

 この神社は二の倉工業団地南に鎮座しています。
案内が無く、御祭神は天照皇大神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 この辺りは昔は長谷釜といわれていましたが、「なとりの歴史物語」に、「藩政時代には矢ノ目地区には「矢ノ目足軽衆」が住んでおり、「館内」、「館外」と分かれ、通称が「矢ノ目」と呼ばれていました。足軽衆は出羽米沢の「矢ノ目」から伊達家とともに移住。足軽として江戸への参勤交代、阿武隈川から名取川の沿岸警備をしていたのです。「異国船」が来ると、矢ノ目から岩沼、仙台城まで早馬が駆けました。沿岸警備で足軽衆が「飯場・休憩所」にしていたのが「長谷釜」で北の釜場を「北釜・きたかま(ナトリ)」といい、倉が建てられた地域を「二の倉」といいました。矢ノ目足軽は、戊辰戦争で白河、二本松までいって戦死された方もいらしたとか…。」と紹介されています。江戸時代には海辺に近く、沿岸警備の足軽衆がこの辺りでご飯を食べたり休憩したりしていたんですね〜。

神社全景
拝殿 本殿
蔵王大権現、湯殿山、庚申塔等 境大明神