鳥屋(とや)神社

石巻市羽黒町1−7−1 (平成19年7月24日)

 この神社は石巻駅の南450m、羽黒山山頂に鎮座しています。周囲は羽黒山公園になっており、山の南側から、神社への石段が続いています。市街地の真ん中にありますが、低いながらも羽黒山山頂にあるため、とても静かで閑静な、又綺麗な神社でした。

 御祭神:鳥屋神社・猿田彦神、船御魂神、 羽黒神社・倉稲魂神、大物忌神
 例祭日:1月1日 歳旦祭、1月7日・松明祭(どんと焼)、立春前日・節分祭、2月11日・紀元祭、2月27日・祈年祭、5月第1日曜日・春季例祭、6月30日・大祓式、9月第2日曜日・秋季例祭、11月中旬・七五三詣、 11月23日・新嘗祭、12月31日・大祓式・除夜祭、毎月1日・月次祭
 境内社:八幡神社、水神宮・龍神宮、大井戸神社
 由緒:鳥屋神社は、「延喜式」に収められている牡鹿郡十座の一社にして、人皇十六代仁徳天皇の55年東夷御征討の砌、伊勢神宮内宮末社猿田彦大神に御勅願あり、静海心のままに東奥牡鹿の鳥屋岬の津に着船し、官軍数々利有り、因りて此地に創祀されたと伝えられます。
 羽黒神社は、文治2年 奥州大守 藤原秀衡公羽州羽黒山より分霊して、鳥屋神社に合祀され、享保9年仙台藩主伊達吉村公金百疋奉献、又嘉永三年十月慶邦公御巡行の際金百疋奉献され、五穀成就御祈願雨乞修法の時には金三百疋奉献ありたる由記載してあります。
 この様に、両社は往古より皇室の尊崇国守の崇敬頻る厚く、中世以降石巻港開け、千石船多数出入りするに至っては、海上安全の守護神、近世には特に永い歴史と伝統との上から、交通安全の神としても極めて尊崇されております。
 現在の拝殿は寛延3年の建造、本殿は天皇陛下御在位60年記念事業として、昭和60年改築竣工いたしました。(境内案内板より)

神社入口
自動車お祓い所正面に造られた陶器製の龍
入口鳥居前にいる昭和11年生まれの狛犬
所謂江戸流れの分類にはいるのかも知れませんが、どことなく顔つきが違います。毛の流れは滑らかですが、背中には背骨がゴツゴツと隆起しています。優しさ、滑らかさよりも、逞しさを表現しているようです。
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(昭和11年(1936)旧4月建立)
境内入口にいる年代不明の狛犬
台座が低く、阿吽共に角付き、とても小顔で太めの身体、前脚は折れそうに細く、手前前脚を後ろ脚の近くまで引いています。今まで見てきた狛犬を参考にし、此方特有の阿吽の位置が反対で縦置きに置き換えると、年代不明とはいっても江戸期のものと考えて良いのではないでしょうか?
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拝殿 本殿
境内社・水神宮・龍神宮入口と社殿
境内社 境内社
先代さん