石巻市荻浜(平成19年7月24日)
この神社は2号線から荻浜郵便局脇の道路を入ると突き当たりの小丘上に鎮座しています。境内へは200段の石段を登らなければ行き着きませんが、そこから見える荻浜の海の紺碧の色は印象的で、今も目に焼き付いています。ここには入口と境内にそれぞれ狛犬が居て楽しみを倍増してくれ、私の嫌いな階段登りの辛さも緩和してくれました。
案内が無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明ですが、入口右の案内板に、歌人石川啄木が明治41年上京途中に荻浜港に立ち寄り、「港町 とろろとなきて 輪を描く 鳶を壓せる 潮曇りかな」と詠んだと記されていました。
神社入口 | |
入口にいた大正5年生まれの狛犬 スラリとスマートで優雅な体つきの狛犬です。尾が流れる江戸流れの亜流でしょうが、肩で大きくカールした鬣の先は、後ろ脚まで届くほど長く流されています。双方共に殆ど口を開けず、又、前脚のずらし方もほんの少しで、おくゆかしいというか遠慮っぽいというか、昔の日本人の心情をそのまま具現したような狛犬です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(大正5年(1916)旧2月9日建立) |
境内へは200段の石段を登らなければ行き着きません。あ〜、しんど! でも境内にも狛犬が居ました。来て良かった〜。現金な私……。 |
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境内入口にいる阿吽が反対位置の、大正4年生まれの狛犬 石段下の狛犬より1年先輩です。細面の口の尖った顔つきで、背中の中央まで伸びた鬣の先はロールケーキのように丸められており、左右に流した尾の先も小さなカールをしている、独創性のある狛犬です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(大正4年(1915)11月10日建立) |
拝殿 | 本殿 |
末社 | 境内から見える荻浜の海 |