箱崎八幡神社

石巻市八幡町1−6−2(平成19年7月24日)

 この神社は旧北上川左岸・八幡町の国道398号線沿いに鎮座しています。地図には箱崎八幡神社とありますが、社号標には「拝幣志 箱崎八幡 神社」と書かれ、拝殿の額には「箱崎八幡宮 拝幣志神社」と併記されていました。入口の鳥居を潜り、参道を進むと左脇に高さ6mにも及ぶ巨大な龍神碑が立っています。これは文政7年(1824)に湊のひらた船講中20名が建立したもので、石工は井内の新八です。境内の二の鳥居奥には正面に瓦葺屋根の赤い拝殿が建ち、右側には秋葉山、道祖神、山神碑が祀られていました。

 御祭神:高皇産靈命、配祀:應神天皇
 由緒:式内社拝幣志神社(陸奥國牡鹿郡 名神大)に比定されている神社ですが、創祀年代は不詳です。一説には、日本武尊によって勧請されたと伝わる古社で、「日本三代実録」には貞観元年(859)正月27日甲申条に「勲五等拝幣志神」の記述があります。社伝によると、拝幣志(ハイヘイシ、またはオカミ)神社の旧社地は箱崎山(五松山)の山頂にありましたが、霊元天皇寛文年間(1655〜1672)、麓の現在地に遷座したといいます。現在では「 箱崎八幡宮 」と合祀し祭られていますが、通称は箱崎八幡神社と呼ばれています。

社号標
「拝幣志 箱崎八幡 神社」
神社入口
境内の様子 龍神碑
昭和6年生まれの狛犬
獅子頭のような横長の大きな眼をした、若々しい感じの狛犬です。阿は子狛が前脚の間に立っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和6年(1931)8月9日建立)
拝殿 本殿覆い屋
秋葉山、道祖神、山神碑