加茂小鋭(かもおとの)神社

石巻市福地加茂崎72 (平成25年7月30日)

東経141度22分46.93秒、北緯38度31分37.54秒に鎮座。

この神社は、北上川の河口に比較的近い、川の南側すぐに鎮座しております。川の右岸に盛り上がる小さな山の南西麓で巨木に囲まれ大変落ち着いた雰囲気の神社となっています。

加茂小鋭神社(延喜式内社)
桃生六座の一つで平安時代(800年代)に設置されている。古くは小田神ととなえ、小鋭神社と称した。後、京都加茂別雷神社の分霊を得て合祀され、以来、賀茂小鋭神社と称されている。
奥の院に御神像七体が安置され、ほとんどが木像カヤ材一木造りで、鎌倉時代初期の作である、内、五体は昭和三十一年、県重要文化財の指定をうけた。
神社の境内は広く、樹令数百年の 杉、松が茂っていて深遠である。

賀茂小鋭神社は、平安時代醍醐の帝の時に編纂(927年)された、延喜式神名帳に登載されている社格の高い神社として知られている。陸奥の国の鎮めとして、或いは人々の心のふるさとたる産土神として、遠い、み親達から、代々受継いで今日に至っている。
神社の奥殿には御神像七体祭祀されている。つい先頃までは御神体として尊崇畏怖され、決して人々の目に触れることがなかった。近代、文化財の保存と活用が、国民の文化的資質向上に、欠くことが出来ない急務とする趨勢に答え、文化財保護委員会の求めに応じ、調査を依頼した結果、昭和三十年、その内五体が県重要文化財としての指定をうけることとなった。鎌倉時代初期の作と鑑定され、木造カヤ材による一本造りである。素朴ではあるが、全身全霊を捧げて造り奉った作者の魂のこもる、すぐれた造りである。しかし、約一千年の星霜に堪えた文化財なので、腐朽破損の度合いも甚だしく一日も早い修復が望まれていた。
今の度、総代会、有志など相図り これを立案その実現方を里人に計った所、心よく全員の賛同を得るに至った。ここに於て、県文化財保護による補助、町当局の特別助成氏子崇敬者の浄財等により 予定額を上廻る拠出を得、仙台市の彫刻家林鳳雲氏の手により、完全に復元し、奥の院に鎮め奉ることとなった。これは郷土の歴史的慶事である。
尚これを記念して防火施設を新しく設け、本殿拝殿等の地盤を固め直し、或るいは石段を補修して手摺を取りつける等、大々的な事業を併せ行うに至った。此処に賀茂小鋭神社の弥栄を祈念し、この碑を建てるものである。
境内由緒書き より

参道入口

神額

参道

境内入口

拝殿

拝殿内部

本殿


不明