烏止野(うどの)神社

南牟婁郡紀宝町鵜殿(平成18年3月30日)

和歌山と三重の県境を流れる熊野川の河口近くに鎮座しています。かって鵜殿を支配していた豪族、鵜殿氏の本拠地であったようです。明治40年の三重県訓令(神社の合祀)により村内各所に散在していた小さな神社や祠堂が統合し、ここに合祀されてできたのが烏止野神社です。

由緒書きは無いのですが、社叢の解説はしっかりとあります。

社殿の背後に広がる杜がその烏止野神社社叢林でしようか。

昭和15年10月建立の狛犬。この年は皇紀2600年にあたり、昭和と書かれているのは結構珍しいかも知れません。又この年奉納の狛犬はとても多いのですが、多くは大変厳めしく、少し好きになれません。それらに比べるとこの子はのほほんと、浪花狛犬の特徴を備えた良い子だと思います。

文政9年3月吉日建立の浪花狛犬。若干傷みがあるようです。

木の間より望む本殿。