熊野市井戸町1(平成18年3月30日)(平成19年6月26日追記)
この神社は熊野市駅の近くを流れる井戸川の畔。河口より1.5km程のあたりに鎮座しております。八幡神社と御霊神社を併せて大馬神社と呼ばれているのでしょうか。
【狛犬情報・(津市在住) 松田さんから】
三重県の熊野市の大馬神社ですが、貴殿が行かれたのは麓の結婚式場をかねた神社のほうです。
本来の大馬神社はもう少し山奥に入ったところにあり、その神社には狛犬が居りません。
実は神社から6キロほど離れた海岸の太平洋に向って吠えている獅子岩(ししいわ)という獅子の形をした岩があり、
それが大馬神社の狛犬なんです。ちゃんと阿吽の二つの岩があります。
神社と狛犬ということではちょっとめずらしいケースだと思いましたので、メールいたしました。
というメールを戴いて調べ直したところ、この社は現在は山中の大馬神社の遥拝社と位置づけられているようです。
大馬神社本宮の主祭神は天照大御神、創建は不詳ですが、平安時代から祀られている神社で、市内で最も古い文明10年(1478)の棟札があります。垣武天皇(737〜806)の頃、坂上田村麻呂がこの地方を荒らす賊を討ち、賊の頭の首を地中に埋め、その上に社殿を造営したのが始まりといわれています。その後、智興和尚という人がこの話を伝え聞いて参詣しようとしたところ、田村麻呂の霊が現れ和尚を案内しましたが、霊は大きな馬に乗っていたことから「大馬神社」と呼ばれるようになったといわれています。元は大馬地区の産土神でしたが、現在は麓の八幡神社が遥拝社となり、井戸町全体の氏子組織によって祀られています。毎年順番で当屋を決め、当屋になった組が1月6日の祭礼を取り仕切っています。(「グラナダ2000」参照)
又この社には狛犬がなく、国道42号七里御浜沿いにある獅子の形をした獅子岩が狛犬にたとえられています。獅子岩は国の名勝天然記念物に指定され、高さ25m、周囲210mの奇岩で、熊野灘に向かって吠える獅子のようにそびえています。(「キヨスク紀行」より)
松田さんから教えて戴いた大馬神社の公式ホームページです。
神社入り口
拝殿
拝殿に掛かる社額「八幡神社」「御霊神社」 | |
僅かに見える本殿