依名古神社

伊賀市依那具(平成17年3月24日)

この神社は式内社で近鉄猪田道駅のすぐ傍ですが地図に記載はありません。国道422号線と近鉄伊賀線に挟まれた田圃の中に鎮座し、入口には依名古神社の社号標があるのに境内後方には玉垣で囲われた『式内依名古神社跡地』の碑があり、「一体どういう事なの?」と首を傾げてしまいました。御祭神は味鋤高彦根命です。家に帰ってきてから調べると玄松子さんのHPに【当社は、明治42年4月28日に、猪田神社に合祀されてしまった。つまり、ここは古社地なのだ。以前は、高野川原にあったが、洪水により、柳原の小社に移転合祀され、その後そのまま、明治に猪田神社に合祀されてしまったということ。『式内社調査報告』によると、廃絶した神社ではあるが、実質的には祭祀は継続され、土地の人々は、猪田神社遥拝所と理解しているとある。】納得。一村一社運動により小さな神社は明治期に全て何処かの神社に合祀され忘れ去られたが、この神社は式内社だった為にこのように残されたのでしょう。

境内全景

社殿

古社地の碑