岡八幡宮

伊賀市白樫3638 (平成22年7月6日)

東経136度4分55.99秒、北緯34度43分31.82秒に鎮座。

【神社情報・Rumarin&Saiseiさんより】
名阪国道・白樫インターの北西約700mの所にあります。主祭神は仁徳天皇、仲津姫、應神天皇、神功皇后です。

境内の由緒書によればたくさんの神々が合祀されているようですが、四棟ある本殿にどのように祭られているのか、詳細は不明です。境内は手入れが行き届き、爽やかに参拝することができました。見所は多々ありますが、やはり狛犬です。一番大きな本殿の両脇に小さな石造狛犬がいて、その姿形や板の上に乗せられている様には愛嬌を感じます。これが帰り際に神社からもらった由緒書に書いてある狛犬だと思われます。そうだとすれば一五八二(天正十)年に家康公の命で寄進されたもので、かなりの由緒ある狛犬ということになります。後からこれを知って、もう少し上手く撮ればよかったと後悔しました。

源頼朝は、文治5(1189)年6月、奥州平泉の藤原泰衡追討の院宣を得て、鎌倉・鶴が岡八幡宮に参拝し、戦勝を祈願しました。そのとき頼朝は、戦勝し日本全土を平定した暁には、鶴が岡八幡宮末社を全国六十余国に建立すると祈願し、第一番を伊賀国にとの神意を受けました。翌年9月奥州攻略後、伊賀白樫の地に方四町の神域を設けて鶴が岡八幡宮の第一号末社の建立に着手し、建長元(1190)年工事を完了しました。社名の「岡八幡」は、鶴が岡八幡宮の末社を示す略称です。末社建設は伊賀国を最初に全国に進める予定でしたが、頼朝の没後その計画は中止され、岡八幡宮が最初で最後の末社となりました。
(奥瀬平七郎氏「伊賀風土記」より)

祭神 誉田別尊(応神天皇)、神功皇后、沖津姫命、仁徳天皇、大山祇神、伊賀津彦命、伊賀津姫命、天児屋根命、火土迦具土命、大物主命、建速須佐之男命、蛭子命、五男五女神、菅原道真公

岡八幡宮の創祀について、准后伊賀記「右大将源頼朝卿鎌倉鶴岡八幡宮を勧請ス。則チ鶴岡八幡宮神職源豊氏久勝ガ弟勝宗ヲ神主トシテ今ニ豊氏是ヲ伝エ相続ス。」又、岡宮に伝わる国学者菊岡如幻?及び社蔵の”岡八幡宮御縁記”には右大将源頼朝公が鶴岡八幡宮に戦勝祈願をし、無事平定したる後は、八幡宮を一州一社移奉らんと神意を伺い”先ず伊賀”を叶い伊賀国の白樫猪ノ谷に四村四方の宮域を設け、建久元年(1190)四月十八日に御鎮座、御祭神は応神天皇、神功皇后、沖津姫、仁徳天皇四柱で鶴岡八幡宮の神職豊氏久勝の弟勝宗を神主として公奉して???社人八人とともに白樫に留まって神事を司る。祭事については「鶴岡八幡宮の遺風古例に習う」と記されている。・・・・・
境内由緒書より

参拝の栞はこちら。

入口に立つ夫婦杉

社号標と参道

拝殿

拝殿内部

本殿

家康寄進の狛犬
(天正10年(1582)建立)

礎社

尺殿明神

拝殿前の御神木

イチイガシ

祓戸社

奥宮鳥居

奥宮社

大辯才天社鳥居

鈴鳴大辯才天社

扇塚

鶏舎