妙見宮

与謝郡与謝野町弓木(平成22年7月28日)

東経135度8分20.35秒、北緯35度33分43.59秒に鎮座。

 この神社は651号線の大内峠一字観公園内に鎮座しています。入口には「妙見堂」の案内。「堂ではお寺じゃない?私たちは神社に来たつもりなんだけど…。」と考えながら重い足取りで石段を上ること145段。でも、途中の平坦な参道からは阿蘇海が見渡せ、その静かな海の中に天橋立が横たわっている光景には、心和まされます。
 そして、社殿の正面にはきちんと「妙見宮」の額が掛かり、由緒には「妙見大菩薩」とありながら、「神」とも書かれているので、一応は神仏混淆色の残った神社として掲載することにしました。
 境内の入口には天保10年生まれの出雲構え獅子、社殿前には同じく天保10年生まれの出雲丹後狛犬。この狛犬達に出会えたことで満足していると、境内左にはもっと素晴らしいおまけがついていました。
 天橋立「股のぞき発祥の地」の碑が立っているので、私も先人に習い岩の上に上がり、股の間から海の方を覗いてみると…そこには、天地が180度回転するとこんなにも感じが変わるのかと思える、素晴らしく、尚かつ奇妙な光景が広がっていました。横一文字に伸びる天橋立の姿を御覧になりたい方には、この大内峠からの「股のぞき」を絶対に推奨いたします。観光客もほとんど来ない場所ですし、「天橋立独り占め」の贅沢な気分を満喫できること請け合いです。

 御祭神:妙見大菩薩
 祭礼日:7月14・15日
 由緒:創立年は不明ですが、出世・商売の神様として祀られ、7月14日には祭礼が、10月の第3日曜日にはボケ封じのご祈祷が行われます。

参道入口
参道入口から境内までは145段の石段を上がります。途中の平坦な参道からは阿蘇海が見渡せ、その静かな海の中に天橋立が横たわっている光景も見られました。
境内入り口にいる天保10年生まれの出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保10年(1839)己亥建立)
境内の様子
社殿前にいる天保10年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保10年(1839)己亥5月建立)
社殿と「妙見宮」の額
社殿内の様子
境内左には天橋立「股のぞき発祥の地」の碑が立っています。そこで私も先人に習い覗いてみると…
そこには、天地が180度回転するとこんなにも感じが変わるのかと思える光景が広がっていました。

2016年、立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授の2人の日本人が「股のぞき効果」でイグノーベル賞!!又のぞきが科学的に立証されたようです。
目印を置いて実験すると、股のぞきをした方が、直立して見るよりも目印が小さく感じる。股のぞきをした方が、直立して見るよりも目印が手前にあるように感じる。
どうも、景色が前後に圧縮されて感じるようです。

参道入口傍にある「長命いっぷく名水」、いっぷく地蔵。