由良神社

宮津市由良宮本2362(平成22年7月28日)

東経135度16分51.37秒、北緯35度30分57.74秒に鎮座。

 この神社は由良小学校の北西約300mに鎮座しています。
 178号線脇に「花御所八幡 由良神社」と書かれた社号標が立ち、神社までの凡そ120mの参道は広い一般道となっています。
 入り口には大きな灯籠が二基建ち、一の鳥居を潜ると明るく整然とした境内が広がります。境内奥には石垣と玉垣が組まれ、二の鳥居後ろに大正6年建立の狛犬が護る入母屋造りの簡潔な拝殿が建立されています。
 本殿は格子戸の奥で、前には古い石製神殿狛犬が置かれています。本殿左側には正徳元年造営の熊野神社本殿があり、そのほか境内社が一社。
 静かで清々しさが漂うとても綺麗な神社でした。

 御祭神:伊弉諾命、櫛御気命、誉田別命神
 祭礼日:厄除祭・2月15日、10月11日・宵宮 10月12日・例祭
 境内社:一社
 由緒:田辺藩歴代藩主の崇敬が篤かった古社で、旧府社。明治になるまで熊野十二社大権現、あるいは、熊野三所権現と称していました。棟札を多数所蔵し、そのうち正徳元年(1711)、宝暦5年(1755)の棟札によると、かつては西御社と東御社が並立し、西を上社として熊野三所を、東を下社として九所を祀っていたそうです。明治20年に花御所八幡を勧請して合祀、由良神社と改称しました。
(「宮津市の文化財」参照)

社号標
「花御所八幡 由良神社」
178号線から見える社頭
神社入り口
入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
上の境内入り口
二の鳥居
拝殿前、大正6年建立の狛犬
滋賀タイプの厳めしい姿をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正6年(1917)10月建立)
拝殿
拝殿内の様子
本殿前にいる石製神殿狛犬
格子戸越しで余りよくは分かりませんが、小顔で、かなり古いタイプの素朴な狛犬の様に見えます。
狛犬の拡大写真はこちらで
本殿
熊野神社本殿
大型の一間社流造で、棟札から、正徳元年の造営とわかり、大工は田辺引土町の水嶋弥右衛門と同所新町の高橋重右衛門。正面の引戸は、菊花と若葉の透かし彫りでとても優雅で細緻な彫りを施してあります。
境内社 石碑
ご神木
境内から入口を振り返る