住吉神社

宮津市上司1332-1(平成22年7月28日)

東経135度14分19.47秒、北緯35度32分31.87秒に鎮座。

 この神社は北近畿タンゴ鉄道宮津線・栗田駅の北約120mに鎮座しています。605号線沿いに神社の入口はありますが、そこより東約100mの栗田海水浴場の砂浜に一の鳥居・灯籠が建立されています。神社入り口には二の鳥居が立ち、80m程西に延びる参道奥に入母屋造り、千鳥破風、唐破風付きの拝殿と優雅な檜皮葺一間社流造の本殿が建立されています。参道途中には二対の狛犬がおり、奥の一対はかなり古い物と思われます。又、拝殿には「蟹ヶ杜」と書かれた額が掲げられています。境内社も数社祀られ、風光明媚な風景と共にお奨めの神社です。

 御祭神:表筒男命、中筒男命、底筒男命
 祭礼日:元旦祭・1月元旦、節分祭・2月3日、建国祭・2月11日、夏祭・8月6・7日、例祭・10月第二日曜日、七五三・11月、新嘗祭・11月23日、月次祭・毎月1日・13日
 境内社:若宮神社、八幡宮、稲荷神社、小田神社八坂神社、恵比須神社
 由緒:創建年代は不詳。明応4年(1495)上司高妻山城生・河島備前守が社殿を修理すと社記に伝え、文明元年(1469)9月に再興、元禄14年(1701)9月修覆、天保13年(1842)3月改営の棟札が現存する。累代の宮津藩主の崇敬篤く、例祭には概ね御参拝あり。丹哥府志丹後細見録、丹後一覧集等には延喜式神名帳所載の久理陀神社は当社であるとし、又、丹後国式社證實考には小田宿野村の栗田神社がそれに当たり、当社は断じて式社でなないとある。明治6年2月村社に列せられ、大正元年12月17日神饌幣帛料供進神社に指定される。本殿、拝殿、幣殿、社務所、寵所等が完備し、境内末社に稲荷神社、恵比須神社、若宮神社、八坂神社あり。(「与謝郡誌」より)

 この社は与謝郡式内社・久理陀神社の論社となっています。因みに論社は
・久理陀神社…宮津市小田宿野(祭神 素盞雄命、木花咲爺比賣命)
・住吉神社…宮津市上司(祭神 表筒男命、中筒男命、底筒男命)
 の2社となっています。

栗田海水浴場に立つ灯籠と一の鳥居
社頭とご神木
神社入り口に立つ二の明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
参道途中にいる明治42年生まれの出雲丹後狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治42年(1909)9月建立)
境内の様子
境内にいる建立年代不明の狛犬
阿は口中に玉を含んでいますが、この玉だけが異質な感じがします。もしかしたら後世に加えられた物かもしれません。どっしりと腰を落ち着けた気品のある狛犬で、我が夫は1700年代後半の造りではないかと云っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
入母屋造り、千鳥破風、唐破風付きの拝殿
拝殿に掛かる額には「蟹ヶ杜」と書かれています。
拝殿向拝下彫刻
拝殿木鼻・狛犬と象
拝殿内の様子
本殿
檜皮葺一間社流造で、天保15年(1844)の造営。大工棟梁は上司町の宮崎徳三郎、彫物師は丹波柏原の中井権次正貞。
絵馬掛 境内社:若宮神社
境内社:左から
八幡宮、稲荷神社、小田神社
境内社:八坂神社 境内社:恵比須神社
神社入り口から見る一の鳥居と栗田湾
波穏やかな栗田湾の様子